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父に先立たれた母を見て思う、老後への備え

今年4月に父が亡くなりました。
母は定年まで勤め上げた看護師であり、生涯 父に金の無心をされて、ほとほと困っていたので、父の死に関して、全く悲しむことなく冷静に受け止めていたように思います。

父は自身で工房を持っておりましたので、その解体や片付け、父の死亡手続きなどで私は車で1時間のところにある実家に頻繁に帰るようになりました。

両親の夫婦関係が破綻していたとはいえ、張り合いがなくなってしまった母が急に気が抜けて認知症にならないか、心配して・・というのもあります。

そんな娘の心配をよそに、当の本人である母は、おひとりさま生活を満喫。
まあよかった。安心。と思っていたのですが、最近異変を感じるようになりました。

家の中が乱れてきたのです

掃除しなくても洗濯物を畳まなくても誰にも咎められない。文句を言う人はいない。そして、85歳。年齢的に何をするにも億劫になる年頃。

私だって、家族が出張などで不在の日は家事をサボります。帰ってくるまでに片付けとけばいいよね、と。母はそれが毎日となった。しかも動くのがめんどい。家が乱れてくるのは仕方ないことかもしれません。若い頃はとても綺麗好きだったのに。

でもその母の様子を見て、すごーく考えさせられています。というか危機感のようなものさえあります。

私もあーなるのか。と。

私も歳を取ったら母のようになるんだろうか。そりゃ歳を取れば、なにかもが億劫になるだろうな(今でも億劫な時があるくらいだから)。

母はいいです。私を含めて子供が3人いるから。困った時には娘たちに世話になればいい。でも私たちは誰も子供がいない。老いた時に「お願い」とか言える人がいないのです。

そういうことを考えた時に、年取ってから片付けよう、では遅い。今のうちからミニマムな暮らしを整え、その暮らしを日常化しなくては。と。

まずはモノを減らすこと。自分にとって必要最低限のモノで生きることに慣れること。

そして家のダウンサイジング。必要最低限のモノが入るスペース。スペースがあるからモノが増える。そして、歳を取っても掃除をしようと思える広さにすること。だからスペースを小さくする。現自宅を購入するまでは広い部屋に憧れていて、4LDKにしたんですが、もうすでに掃除が億劫なんです。だから家のダウンサイジング化は必須。

これらを60歳になる前に整えておかないと。最近強く思っています。

終活って財産管理的な意味合いだと思っていましたが、とんでもない。日々の暮らしをどう作っておくかだと、つくづく考えさせられています。

この投稿をお読みの皆さんは、どんなことを考えていらっしゃるでしょうか。



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