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蕎麦屋に学ぶ、賢い値上げ

出張の多い夫が、先日 せっかくだからと出張先で有名な蕎麦屋さんに行ったそうです。そのお店は、頑固一徹なおやっさんがひたむきに蕎麦と向き合うという感じで、ともかく店主のこだわりでメニューは「蕎麦のみ」。

言わずもがな、昨今の物価上昇を受けてか、数年前に比べて、値上げされていたそうです。「サラリーマンの昼食としては、今後は行くのが難しい」とつぶやく傍らで、「○○さんは値上げしてないからすごいよね」と。

○○さんとは、これまた有名な蕎麦屋さんではあるけれど、蕎麦だけではない、そばがきも天ぷらもおつまみもあるお店です。

そこで、私 ふと思いました。

「○○さん、蕎麦の価格は据え置いているかもしれないけれど、天ぷらや他のメニューはどうなの?」と。妻から質問を受けて、考えて調べる夫。

「あ。蕎麦以外のメニューは(価格)上がってるかも」と。

やはり、そうか。なるほど。
○○蕎麦さんは商売人だなと思いましたし、ここから私たちも学べることがあるなと思いました。

つまり、主力商品の価格を据え置いて、周辺商品の価格を変えるという戦略。主力商品である、ざるそばの価格を据え置くことで「あそこはがんばってる」という高評価になり、客寄せがしやすくなる。

(あくまでも私の推測です)

値上げの嵐が吹き荒れる昨今。数年前は「がんばって値下げします!」という広告宣伝していたお店や会社もありましたが、これだけ値上げ+円安が続くからか、そのような気合いがんばる系の謳い文句もすっかり見かけなくなりました。

逆に今まで値上げしたくてもできなかったお店や会社が、この時流に乗らねば!と、値上げに拍車がかかっているようにも思います(まあ仕方ない面もある)。

その中で、いかに値上げと客足の確保というバランスを取るか。

今回の○○蕎麦さんを見て、少しヒントが得られたような気がしました。

ただ、○○蕎麦さんは、サブメニューとはいえ、天ぷらが有名でもあるので、天ぷらを値上げする効果が(収益的に)高い。そういう意味では、メイン商品だけでなく、サブ商品も収益の柱として機能させるなど、2本柱のような商品を作っておくこと(商品・サービス設定)も重要な戦略かもしれません。

蕎麦屋の話を聞きつつ、価格のあり方や商品戦略について、徒然に考えたことでした。

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