オリオン座流星群と一人旅

第二の故郷へ行ってきた。四国のある場所、山奥にある土地は、人も自然も美しく、食べ物と空気が美味しい。

私が迷いの中にいて、直観と星の導きだけを頼りにあてもなく旅をしたときに出会った土地と人たちだった。初めての無計画な一人旅で、初めての土地にいったのが、2か月前、景色は秋の装いとなっていて、少し肌寒い。

でも、出会った人たちは変わらず温かく、懐かしい。前回見ず知らずの私を家に泊めてくれて、食事と風呂と寝るところを与えてくれた人たちが、相変わらずそこにいて、当たり前のように「おかえり。」と迎えてくれた。

今回も藍染をして、こどもたちと森の中で遊び、星の導きについて話をして、オリオン座流星群を見た。流れる星は軌道までくっきりと見えて、一瞬だったのに、感動してしまった。

そこで生まれた縁が、また次の縁を紡いて、新しい出会いがあった。

2か月前に、人間の言葉を離さなかっただいすきな赤ん坊が、今は単語を覚えて、同意ができて、コミュニケーションが取れる。たかが2か月だが、確実に時間は過ぎている。子供の成長にはいつも驚かされる。

このノートは備忘録なので、テーマなどない。今回感じたことをメモする。

1.母親はすごい。

前回もそう思ったが、母親業には休みがない。24時間、常に泣いたり笑ったり自由に動き回るこどもから目を離せない。家事は、繰り返しの作業で、料理や家事をこなしながら、こどもを育てるのは、本当に大変だ。子どもは常に動いているし、理由は離せないけれど何かしら難しいことがあると泣くことしかできない。そして自分でできることが限られているから、本当に面倒を見てやらなければならないことが、生活のほとんどだ。

それでも、どんなに眠くても疲れていてもしんどくても、お母さんは笑って愛おしそうに子どもを抱きかかえ、キスをする。布のおむつを毎日洗い、無農薬、有機の食べ物で料理をし、それを食べる、こどもにも与える。愛情をこめて育てる。文字通りだった。

こんな風に育てられることは幸せだと思う。私もこんな風にして育ててもらったことを、うれしく思う。ありがとうございます。私もこんな風に子育てができるのだろうか。自信はないけれど、母になるときは、母になれると思う。

どんな子育てをするのかわからないけれど、愛情込めて命をつないでいきたい。私がそうしてもらったように、自然の一部で、命を次の世代につないでいきたいと思った。これからも、この親子を、この子育てを近くで応援したい。できることはしたい。大事な人たちだから。

2.地域のひとたちと移住者のコミュニティ

多くの地方で見受けられるのは、もちろん過疎化と高齢化。でもそこに移住者がやってきて、自然の中での暮らしを始めることってとてもよくある。

どこにいっても、脚光を浴びる地方で輝いているのは移住者が初めて新しいこととか素敵なことで、そこで地元の人がどんな暮らしをしているのか、とか地域路どんなふうに結びついているのかとか、そういうことは無視されがちだったりする。

でもこの町は、都市部から入ってきたビジネスが火付け役になって、移住者に対しての受け入れる体制がしっかりと言わないまでも、あると思う。

地元の人たちは、移住者に慣れてきていて、その人たちの中にそれぞれをつなげるようなハブになる人がいる。そういう人たちがパイプになってコミュニケーションがとれる。

まだまだ、十分とは言えないけれど、今回、地元にできる新しい集合住宅の住民説明会があった。会場には地元のじいばあと移住を考える若者が集っていて、なんとも素敵な景色だった。ランドスケープデザイナーわせさんと共に、ストーリーとその土地の習俗を調べつくしたうえで作られる住宅、とても興味深かった。

いつかは移住するかもしれない。というか、名古屋に長く住み続けるつもりはないので、きっと近いうちに徐々に移り住んでいくんだろうと思う。色々な土地に訪れて、たくさんの人々の暮らしに触れたい。

素敵な人々、土地、文化が世界に溢れていて、それに触れるたびに、感動してしまう。。。

でも地域のコミュニティと移住者のコミュニティには、まだまだ一線を介する部分が多くある。塩梅よく、交わりながら、暮らしていけるのが理想。

地元のうるさいおじいちゃん、おせっかいなおばあちゃんは色々なことを知っている生きる生き字引だし、料理やその土地での暮らしについて教えてくれる。すこし面倒くさいけれど、うまく付き合っていきたい。

色々書きたいことはあるけれど、まだまとまらない。だんだんと、自分の暮らしもそういうところで生きられるように、できることを増やしていけたらいいなあ。お料理、お裁縫、暮らしの知恵、人間力を高めていきたい、秋の夜長。

ひとのあったかさと縁にありがとう。。。