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俺たちは、宿泊マーケのルールを変えて、狂ったホテルを増やしたい。We are Hiring!!!

宿泊事業者様向けにSaaSを提供している株式会社CHILLNNのCEOおよび、ホテルプロデュースカンパニー水星CTOをしております永田諒と申します。

これまで宿泊業を中心に事業を行ってきて、SaaSを利用してくださっている施設様の数は1000施設近くになり、グループ全体での累計の売り上げは10億円に迫ってきています。

自分達は今、次なるチャレンジとして「宿泊業界のマーケティングのルールを作り変えるための宿泊予約プラットフォーム」を作っていこうと思っています。

創業当初からずっとやりたかったこの目標を実現するにあたって、どうしても新しい仲間が欲しくてこの記事を書いています。

これまでやってきたこと、
これからやっていくこと

僕らはこれまで、ホテルのD2C化を標榜して事業を行ってきました。

コロナ禍で旅行ニーズが失われてしまったタイミングで、表現力豊かにクリエイティブな宿泊商品を作り、宿泊事業者様が自らオウンドメディアからの発信を通して宿泊需要を作るためのプロダクトを、SaaSとして提供してきました。

山梨県、STAY366

おかげさまで、多くの個性的かつ魅力的な施設様にプロダクトを利用していただくことができるまでに成長してきました。

奈良県、ume, yamazoe
千葉県、cocoon(コクーン)
静岡県、Izu Cliff House
山梨県、yl & Co.Hotel in Mt.Fuji
沖縄県、MAKINA NAKIJIN

これまで僕らは、事業者の方々の方だけを向いてプロダクトを作ってきました。これからは僕らが心の底から素敵だと思っている施設様とそれを求めているお客様をマッチングすることができるプラットフォームを作っていきます。

なぜやるのか?

端的にいえば、業界のルールに不満があるからです。

旅行は何百年も続いてきたマーケットです。昔から潜在的なニーズがあってその周辺にビジネスが整備されてきました。

そんな旅行業界の中にある、宿泊業界のマーケティングはとても窮屈だと感じています。

宿泊業界のオンライン最大のTAMは予約のマーケットにあります。このマーケットはとても大きく、国内で言えば、楽天・リクルート・Yahoo!といったプラットフォーマーがそれぞれ大きなシェアをとっています。

宿泊業界では、インバウンド需要を取り込むために、サイトコントローラーというシステムを通して、プラットフォーム間の在庫連携が早くから進められてきました。現在では、小売(=プラットフォーム)が部屋在庫を獲得するコストはほとんど0になり、どのプラットフォームにも同じ商品が並ぶようになりました。

どこから予約しても同じ商品であることは消費者の方々も十分に承知していて、プラットフォーム間の競争は旅行をするお客様への還元率を競うものになりました。

宿泊予約関連のスタートアップでも、いかに安く在庫を提供するかにフォーカスしたものが多く生まれてきました。不良在庫を扱ったり、長期連泊を前提とすることで料金を下げるようなプラットフォームです。

現在の宿泊業界のマーケティングは、顕在化した需要に対して行われるようになっています。潜在旅行者に対する旅前のナーチャリングがマネタイズポイントと結びついていないため、宿泊事業者が旅行先を決める前の潜在旅行者と効率的にコミュニケーションをとることができるチャネルが存在していません。

多様で個性的な宿泊商品を作っても、旅行先を決める前の潜在旅行者に対して情報を効果的に発信することができず、ターゲットを限定することができません。尖ったコンセプトを立ててしまうと、ミスマッチによってレビューが下がってしまう可能性があり、業界全体がコモディティ化していってしまっているように感じています。

「多様なユートピア」が生まれる土壌を作りたい

僕らが企画してきたホテルには、一つ一つ丁寧に「そこにある意味」を作り込んできました。

京都の観光地からはやや南側に外れた、少し複雑な歴史を持つ場所に建てたホテルに「最果ての旅のオアシス」というコンセプトを作りました。

大阪のベイエリアで、造船所や倉庫が立ち並ぶ港湾地区では、夜通し働く港湾労働者のために、早朝からやっている銭湯や角打ち、昭和の雰囲気を感じさせられるような食堂もあって、艶っぽい雰囲気を纏っていました。

その空気感を織り込んで「インダストリアルセクシー」というコンセプトを作りました。従来のホテル観には似つかわしくない、少しダークなキービジュアルはクリエイティブ界隈でも大きな反響を呼びました。

効率的とは言えないですが、それでも一つ一つ違うものを作っているのは、限りある人生を使って愛せないものを作って増やしたってなんの意味もないと思っているからです。

そんなふうに少しづつ実績を積み重ねて、宿泊業界に小さな火種を作ることができてきたと自負しています。

そんな僕らがこれから取り掛かるのは、これまでに作ってきた火種をマーケットのルールにまで昇華させることです。つまり、toC向けのオンライン予約プラットフォームを大規模に構築していきます。

商流にアプローチをすることで、宿泊業界の競争の源泉を不動産価値だけでなく、一般にもっと幅広い体験全体へと拡張していくことがしたいのです。

なぜなら、絶対その方が面白いから。

体験の前後までを事細かにデザインすることができる「ホテル」という業態で、マーケティングの仕組みが変わってよりニッチなサービスを成立させることができるようになれば、もっと多様なエンターテイメントの可能性があると思っています。

例えば、「最高の朝食」を実現するために、前日の夕食や夜の過ごし方までをデザインすることもできます。「最高の一杯」を実現するために、朝から気持ちよく喉が渇く一連の体験をデザインすることもできます。

ホテルという業態は、ライフスタイルに関わるあらゆる業種を巻き込んで、体験のインパクトを増幅させることができる可能性を孕んでいます。

まだ知らない、作り込まれた体験を増やしたい。

クリエイティブに設計された個性的な体験が、宿泊業界における競争優位の源泉になるように、プロダクトを通して業界のマーケティング構造を作り変えたいのです。

宿泊業界をロングテールで持続可能にし、多様なユートピアをつくることができる土壌を整えたいのです。

ITの領域だけでなく、実際に宿泊事業者としてもムーブメントを作ってきた僕らの立場だからこそ、現実味を持ってできるチャレンジだと思っています。

DXや業務効率化は自然の摂理です。
たくさんの優秀な方々が取り組んでくれています。

僕らがやりたいのは、マーケティングのルールを変えることで宿泊商品そのものにイノベーションを起こしていくことです。

なぜ今なのか?

宿泊業というのは不動産ビジネスです。
大規模な初期投資を、20〜30年かけて回収します。

円安と人口減少で、宿泊業をあらたに始めるための初期コストや、不動産を維持するための修繕コストは本当に驚くほど上昇してきています。

このような状況下では、ビジネスとして成立する宿泊施設を作る選択肢は限られてきます。

不動産だけでなく、そこに介在する人たちが作り出すナラティブが競争優位の源泉になるようにしなくては、単純なマネーゲームによって、業界全体が同質化していってしまう危機感を感じています。

僕らは宿泊業界のマーケティングのルールを変えることで、業界の資産価値を再定義していきます。

これは、資本力で劣る自分たちがこの業界でずっとやってきたことです。

ルールの変更は、イノベーションのジレンマを抱えています。既存の商品の多くが僕らが作りたい新しいルールにハマらない可能性が高いからです。

修繕や改修による不動産価値の上昇が困難になっている今だからこそ、ルールを作り変えるタイミングだと思っています。

自分が起業をしてから5年ほど経ちました。

ずっと自己資本のみでやってきて、今年はついに京都に自社ビルを購入することができました。

経営者としても経験を積み、やっと業界のルールメイカーというポジションに本気でチャレンジしていくタイミングがきたと思っています。

今、何が足りないのか?

圧倒的に人が足りていません。
僕らは現在、10人程度のチームでプロダクトを作っています。

これから戦いに行くマーケットは、今よりもずっと大きくて敵が強い。
一緒に戦ってくれる仲間が欲しいです。

どんな仲間を求めているかを簡単にまとめさせていただきます。

中長期的なグロースを牽引できる事業開発

僕らはコロナ直前に創業をし、プロダクトをリリースして1週間で緊急事態宣言が出されました。それゆえリソースがほとんどない状態から事業を成立させてきました。これから作っていくプロダクトの競争環境はより激しく、先んじて必要なリソースを調達していく必要があります。
プロダクトの立ち上げからグロースフェーズまでを経験しており、必要なリソースの調達を先手を打ちながら解像度高く行っていける事業開発人材を探しています。

プロダクトに一貫した軸を通すことのできるデザイナー・PdM

僕らの開発チームは、エンジニアを中心としたチームになっています。
お客様からのインタビューを通した機能軸でのプロダクト開発は得意ですが、長期的なインパクトを加味した意思決定が苦手だと感じています。
上流のプロダクトビジョンからバックキャストしてプロダクト全体に一貫した軸を通し続けることができる人材を探しています。

安定性と俊敏性を両立できるエンジニア

現在、これまでに作ってきたプロダクトで溜まっている負債を積極的に返済しており、コードの質はかなり高くなってきていると感じています。
このコードの品質を保ちながら、新規機能開発を両立させ今後急増するであろうトラフィックを捌くことができるエンジニアを探しています。

事業戦略はそこにいる人の戦略に応じて柔軟に変えていくものだと思っています。今自分が解像度高く認識できていなくとも、幅広く全方位で事業成長を牽引していただける人材を探しています。

絶対、もっと面白い世界になると思うんです。

少しでも興味を持ってくださった方がいたら、
ぜひカジュアル面談させてください🙇🙇🙇


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