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リモートでの初めましてが生んだ”初めまして”が、リアルに嬉しすぎた件〜大阪出張 冬の陣(2)〜

ついにこの時が来た。2021年12月3日のたった1日をまさかの3本立てでお送りする第2弾!

大阪出張2日目が濃密すぎる1日となったのには浅からぬ訳がある。もし関西に来ることがあったら絶対に会おうと思っていた人。現在のRyo室空間の活動において、大きな大きな推進力となってくれている人。

「直接会ってお礼がしたい!」という念願がようやく叶ったのだ。

対面したその人はまったく変わらなかった

改札を抜けたら、そこにその人はいた。

四国から夢を追いかけ、気付いたら神戸にいたというゆうりさん

(※事実だけど想像で書いてる…w)

実際に会ったその人は、僕が思い描いたままの人だった。

穏やかで優しい、まっすぐな人。

決して背伸びをしない、自分に嘘をつかないその姿勢を、僕は本当に尊敬している。

ゆうりさんと話したり、日々の発信を見たりしていると「背伸びする必要なんてないんだ」「弱いところもさらけ出していいんだ」と、まるで原点に立ち返るような気持ちになります。

自分の中でフッと心に溜まった荷物を降ろせるような、そんな感覚。

(だいぶ年下でありながら)いつも大切なことに気付かせてくれる彼女とつながったきっかけは昨年8月、こちらの講演にて↓

本番の様子は(共有期限の関係で)残念ながら残ってないんだけど、当日のオーディエンスのリアクションも想定した、僕の1人喋りで勘弁してね^^;

(*興味のある方はクリック!)

その想いはTry chanceそのものだった

オンラインで喋り倒したこの直後、彼女から突然1本のファイルが送られてきた。タイトルは…

【自身のこれまでをふり返って】

そこには(画面上の朗らかな笑顔だけでは分からない)自身の詳細な生い立ちがびっしりと書かれていたのだ。

驚きながら、(読んでいいものか)少し戸惑いながら読み進めていく。

そしてふと、最後の2行が目に留まる。

とにかく悩んでない人なんかいない!自分だけじゃないと気付いてほしい…
こういう「当たり前」ってなんか変よね…?って 共有できる空間があれば…

まさしく心の叫びだと思った。等身大の心の叫び…。

場を欲している方がいる。

気付けば僕は「(一緒に)ウチでやってみない?」と返していた。

彼女の言葉は研ぎ澄まされていった

そして2ヶ月後、ゆうりさんと僕たちで仕掛けたイベントがこちら↓

11月

これが、教員経験もあるゆうりさんにとって初めての講演会だったという。


「どんな人なのか?」から始まり、「何を伝えたいのか」→「どんな形式がいいのか」など本番に向けて4回の打ち合わせを重ねる中で、彼女の言葉は瞬く間に研ぎ澄まされていった。

『あなたもわたしも特別だから』

この言葉を最初に本人から聞いた時、僕は鳥肌が立った。

そうして瞬間的にゾクっとした後、ストンと身体の中に落ちていく感覚があった。

まるで、互いの人生のようにゆっくりゆっくり導き出したこのワンフレーズを、当日はゆっくりじっくり伝えていけば大丈夫。

始まってもいないうちから、僕は勝手に成功を確信していた。そしてやっぱり予想どおりになった。

彼女の言葉は今も研ぎ澄まされている

そしてその後の活躍を、僕は陰ながら誰よりも願い、応援させてもらったつもりでいる(勝手だけど)。だからその後の変貌ももちろん知っている。

だから今年も声を掛けた。まるではじめてのおつかいかのごとく「あれから1年企画やらない?」と。


そこからの展開は早かった!さすがは2年目。

しかも自分が話すだけでなく、こんなことを言われた。

「Ryo室にぜひ、紹介したい人がいるんです!(Ryo室でぜひ)話してほしい人がいるんです!!」

自分が話すよりも何よりも、ここでつながった仲間たちにこの人の話を聴いてほしい。

(やっぱり優しさが滲み出ている…)

その想い、しかと受け取った!!!


…というわけで、三位一体で手掛けたイベントがこちら↓

11月位置変更

そして紹介してくれたのが全盲のエデュケーター:るりさん

そんなるりさんの信念は「教育は選べる!」(自分の道は自分で決める!)

これまた2ヶ月以上をかけてイベントを成熟させていくうち、るりさんがポツリと言った。

『教育って受けるものじゃないと思うんですよね…!』

この対話を引き出したのは間違いなく、ゆうりさんだ。


相手の本音を引き出すことは、そう簡単にできることではない。

しかし今回、「仲間に話を届けたい!」という彼女の真っすぐで優しい想いが、るりさんに本音を吐露させたのかもしれない。

(僕は常々、本音のさらに奥、心の奥底にある滅多に人にも言えないような想いを”本根”と言っているが、我々もこれを機にさらに関わりを深め、本根を打ち明けられる中になれたらいいなと思っている)

そんなわけで少し話は逸れたが、ゆうりさんが発起人となった先月のイベントは大テーマに”教育”を掲げ、るりさんをゲストに、友人である彼女を対話者としてモデレーターを託して、自らはファシリテーターとして黒子に徹し、全体を進行することにした。

(※前身の講演会と併せて)丸2年続けてきたRyo室空間は、めでたく”3者面談”いやいや3者対談という新たな境地を見出したのだった。

それもゆうりさんをはじめとするすべての参加者と、いつも支えてくれているスタッフのおかげだ。

Try chanceに込めた想い

ところで、(Ryo室空間を主催している任意団体)Try chanceには〜挑戦すれば道は拓ける!〜という意味があります。これはまさしく僕自身の実感にほかなりません。

くじけそうになった時にはいつもこの言葉を思い出し、自らを奮い立たせる”パワーフレーズ”です。

一方で、ミッションとして

障害を忘れられる瞬間を今、本当に必要な人たちに届ける!」というものがあります。

僕は障害を病名ではないと言い切り、その”所有者”をいわゆる障害者だけに限定してはいません。(このあたりについてはサイトや書籍を見ていただければ有り難いのですが)したがって、障害を忘れられる瞬間も障害者だけのものではない。


皆さんも日々を生きている中で1度は”障害”を感じたこと、ありますよね?(笑)

そう、僕にとって障害は「自分たちだけが持っている」ものではなくて、「誰もが(当たり前に)感じてしまうもの」なんです。故に当然種類は多様ですし、本人がそれを障害だと思えば何だって”障害”になり得る。

(※僕の”歩けない”という悩みをカバーする物として電動車椅子がありますが、地図が読めないほどの方向音痴をカバーする術は今のところ、”人に聞く”しかありません。だから”慣れたところしか1人で行動できない”というのが、今を生きる僕の1番の障害なのです^^;)

だから「障害を忘れられる瞬間」も、決して『障害者だけのものではない』のです。

小学校時代に馴染めず挫折し、(以来6年に及ぶ修行期間を経て)それでも大学という場所に1人で飛び込み、唯一の当事者採用として研修・育成スキルを磨いてフリーになった僕ができること。

それはむしろ、いわゆる健常者と呼ばれている方々へのアプローチ。そう信じて今は自分があの時馴染めなかった小学校を中心に、「自分の得意を誇れる授業」をテーマに各地を回り始めたところです。

(引き続きご依頼をお待ちしています!)

最後に…カフェでの話を少しだけ

だから、ゆうりさんとの出会いやその後のアクションが、僕には本当に嬉しかったんです。去年も、そして今回も。

普段は「ありがとう」と言うことが多い僕を心から信頼し、悩みを打ち明けてくれたこと。そして大切な友人を紹介し、Ryo室の仲間に迎え入れてくれたこと。

彼女と出会って、僕はいったい何度「ありがとう」と言われただろう。


彼女は今、多世代型介護付き住宅『はっぴーの家ろっけん』で職員として働いている。その存在を知って以来、自身がずっと追いかけてきた憧れの地だ。

「毎日色々あるけど楽しいし、苦労だと感じたことはない^^」

そう穏やかな笑顔で語る様子を聴きながら、ただただ『みんなの想いに価値がある』という事実を噛み締めていた。

だから、僕は真っすぐにこれまでのお礼を伝えた。

伝えてくれた「ありがとう」の数に負けない気持ちを込めて。

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今回、僕の仕事に合わせてわざわざ神戸から来てくれたゆうりさんとの出会い。それは間違いなく、リモートじゃなければ叶わなかった御縁ですが、その分、対面の価値も上がったように思います。

そして、時間の都合で『はっぴーの家ろっけん』への訪問を泣く泣く見送ったのは、関西再訪への道しるべ。来年必ず実現させるつもりです!


僚さんは画面で見るよりも増して、熱く芯のある、それなのに優しくて温かい、かっこいい人でした!


やっぱり彼女自身が研ぎ澄まされている、と思った。

この言葉が嘘偽りにならぬよう、これからも僕なりの挑戦を続けていきます。

それにしても、人をその気にさせる言葉の力ってやっぱり凄いな。

僕は単純じゃないって思ってるんだけど…(笑)


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〈関連記事〉

ゆうりさんが書いて下さった記事↓

11月のRyo室空間イベントレポート↓

1年前、ゆうりさんと最初に手掛けたイベント(※Ryo室ブログ 2020.11.9より)




いただいたサポートは全国の学校を巡る旅費や交通費、『Try chance!』として行っている参加型講演会イベント【Ryo室空間】に出演してくれたゲストさんへの謝礼として大切に使わせていただきます。