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華麗な「ペヤング選び」だれか見て

ペヤングばかり食べています。ほぼ毎日食べているのではないでしょうか。どんなふうに食べているかっていうと、もっぱらビニールを引き裂いてお湯を注ぐだけです。それでも「ペヤングでないなら『やきそば』じゃない!」というくらいの依存度になっています。↓

サミットのペヤングがうまい

ほぼ毎日食べるとなると、それなりにいろんなところで買うのですが、私の近所のいくつかあるスーパーのなかではサミットのペヤングがいちばんおいしいですね。

同じ大きさでも値段も多少はしますが、包装もパリッと貼っていて味も上々です。あと意外と高級スーパーのペヤングがたいしたことなかったりします。

いつも買っているので華麗に選べる

というわけで毎回、スーパーにあるペヤングの山の中から、食べるにもっとも適したペヤングを選んでいるので、その選定には自信があります。

選ぶ基準は

1 包装にキズがない
2 ロゴがにじんでない。プリントがしっかりされている
3 フタを開けたとき弾力を感じられるか
4 ペヤングが呼んでいるか

ってなところです。最近はコロナのこともあり、むやみやたらに持って確かめるのはご法度な雰囲気。しかし、わたしまでのレベルになれば見た目だけで十分です。

3番に関してはもはやいかに想像力をふくらませて、そのフタが弾力を備えているかを判断します。4番については最高レベル。ペヤングとの会話になります。色つやで語りかけてきます。悟りを開く僧のような気分です。

もっと認めて欲しい

しかしわたしが認めてほしいのは、この類まれなる選定力ではございません。

スーパー入り口からペヤング売り場に立ち寄って立ち去るまでのその所作を見て欲しいのです。

わがペヤングはスーパー入ってすぐのところにあるのですが、わたしはまず入口で、背筋をのばして宝塚の男形のようにあごをくいっとやります。気合いを入れるのです。

そして右手をかざしながらペヤングのほうに向かいます。遠くからでもペヤングの声に耳をすませます。

わたしのあまりにも華麗な動きにみなさん少しやられてしまうのでしょうか。びっくりした顔をして、きれいに避けて、、、いや、散らばっていきます。

ペヤングの前に到着すると、すでに呼んでいた10ほどのペヤングの中から「ウン!」と念じて、そのつやとかたさを目視で確認。かざした右手で上から下へとタクトをふるように選びとっていきます。くるくるとタクトを回しながら3、4往復でカゴの中に。ポポイのポイと。

その間わずか5秒程度。同じようにペヤングを選んでいた上品そうなご婦人も、その素早さに「やるな、このこわっぱ!!できれば教えを請いたい」という感じの絶妙な視線を投げかけてきます。あくまでもわたしの推測ですがまちがいないでしょう。

ふふふ、そんなことを知ってか知らずかわたしは、ささっとペヤングをカゴに入れると、うしろを振り返ることなく、そして名乗ることなく立ち去るのです。決まった。

はて、ここまで書いていて気がつきましたが、私は正気でしょうか。しごとの合間にいったいなにを書いているのでしょうか。

まあいいのです。だれも認めてくれないのならば、世間にアピールするしかありません。三鷹あたりのスーパーで、ペヤングを選定する美しい所作の人物がいたらお声がけください。


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