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⑷連鎖する不登校Ⅱ


下の子から始まった我が家の不登校ライフ、次男コウキの場合。

ユウが学校に行かない選択をしたのを見て、「そんなんありやったん?」

リクが学校に行かなくなったのを見て、「中学校ってそんなんなん?行きたくないなあ」

という感想を持ちつつも学校には行っていたコウキ。とは言え、両親ともに早朝から仕事でいない。学校に行かなくても誰にも何も言われない。そんな環境でズルズルと遅刻する日が増え、行かない日が増えた。
私は、リクの経験もあったし、地元の中学に行くのは難しいと感じ、またもやコウキと共に学校探しの旅。

隣県のオルタナティブスクールや、いわゆる進学するための私立の中高一貫校、そういう種類の学校に入るための進学塾にも見学に行った。中高一貫校に入るための塾代が月々5~10万円。さらに夏期講習冬期講習、短期集中コースでウンジュウマン円、そして念願の中高一貫校に入ったらおよそ年間100万円プラス合宿や修学旅行などの積立、制服代等々。そして中高一貫校はいい大学に入るための通り道である。大学もアホみたいに学費が高い。

その当時たいがい働きまくってたけど、それでもそれだけの金額を教育費に使ってしまえば余裕は全くなくなる。教育費のために必死で働いて、さらに子どもの勉強をサポートするほど私は面倒見が良くない。

そして地元の中学校が嫌だからと頑張って入学したとしてもやっぱりその学校も嫌だとなる可能性もある。いや、その可能性が高いような気がした。うん、私の子やしな(笑)
そしてなにより、これは学校外の選択ではない。むしろ王道のエリートコースである。

小学校には逃げ場はなく、中学校にも逃げ場はないのである。

それがわかって、私は「ASOVIVA!」の立ち上げに動き始めた。
だけど、動き始めたとはいえ、子どもたちの不登校人生は続くのだ。

中学校にはいかない、と決めていたコウキは6年生の3学期に、学校に行くのをやめた。行く意味が分からなくなったんだろう。
中学校は入学式さえも行っていない。制服などの学用品も購入しなかった。彼はASOVIVA!に通うことも拒み、2年間引きこもった。中学生になった現在もどこにも所属していない。

引きこもる期間、というのは、本人にとっても家族にとっても一定の状態ではない。ゲームに没頭する時期、人としゃべらなさ過ぎてコミュニケーション能力が極度に低くなる時期や、めっちゃ顔色が悪い時期、きょうだいゲンカをしまくる時期など、起伏がある。正直、コミュニケーションが出来なかったり、顔色悪かったりすると、母としてはめっちゃ心配になる。そして心配してますよ、というメッセージは本人に伝える。
それでも、無理に生活を整えさせようとしたり、無理に外に出そうとしても、反発にあうだけのことで、改善することはない。(←この「改善」というのも親目線でしかない)
本人がどうにかしたい、と自分で考え、動き始めるまでは、待つしかないのだ。

母としてできることは、愛をもって環境を整えることしかない。

そんな時にも、外野からはやいのやいのと言われる(気がする)。
『良かれと思って』言ってくる
「勉強はさせた方がいいんちゃうん」
「人と関われる場所に行った方がいいんちゃうん」
「ASOVIVA!に行ったらいいのに」

ほんまにねえ、こういうのって、ただプレッシャーにしかならないんです。良かれと思って言ってくれてるのは百も千もわかる。わかるよ!
けど当事者親子には言われたところで本当にどうにもできない。今の私から言わせてもらうと、こんな感じ。

「寄り添われへんなら黙って見とけ!!」



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