イベントオーガナイザーから見たコロナウィルスの影響と葛藤

今更僕が書かずとも皆さんご存知だと思いますが、コロナの影響で各地での音楽やレジャーイベントの中止が発表されていますね。

僕はダンサーでもありイベントオーガナイザーとしても動いてる中で、主観で書きますが

イベントに携わる人々や、そこで動くお金や労力について

を考えると
・中止する
・イベントを行う

どちらの判断も無茶苦茶覚悟がいる！

ということ。

大前提今回は

・◯◯は開催してるのに、イベントやライブの中止はありえない〜
・学校全校休校にする対処はどうなの？

といった引き合いや、政治的なお話は抜きで
オーガナイザー視点の影響と葛藤を書きます。

中止の決断と対処

各地でイベント発表されてる方々。
正直英断だと思います。

まずこの方々に関してで言うと確実に自分の労力、金銭的に負担がかかってます。
有名なアーティストであれば何千万、何億というお金が動いてるでしょう。

かかってる経費としては
・会場経費
・準備したフライヤー、チラシ、チケット等の経費
・出演者含めた、動いた人間の人件費

そして何より一番は

"時間"です。

会場を抑えるのに一年以上前から動かないといけないのもザラです。僕規模のイベントでも半年近く前から動いたりしてます。

そしてそのためのアーティスト、演者の準備。
リハしたり、作品作ったり、ダンサーは曲編振付。ここにもお金がかかるわけです。

物販出す方は物販とかも準備したり、フライヤーだったり打ち出すためのサイト制作、問い合わせフォーム管理、チケットの管理などなど...

出演者だけ確定したら大丈夫！なんてイベントはそうそうないわけです。

考えられますか？
関わった皆様が何ヶ月も前から金かけて時間割いて準備してる事を
中止です！
という発表１つで、水泡に帰すわけです。

これで生活してる人もいるわけですよ？
正直えげつないです。かなりの出費です。

また人によっては
・このメンバーでステージに立つのが最後
・なにかのターニングポイントになるイベントだった
などの大きい思いもあるでしょう。

誤解ないように言うと中止決定した人をディスりたいわけじゃない。
むしろほとんどのオーガナイザーはここの歯痒さを100パーセント理解してます。

でも中止を決意した背景には、政府やメディアの影響もあるでしょうが

お客さんやファンの安全をそれで買ってる。ということ。

これは本当にリスペクトです。
これに対して配信や、振替公演や、なにかしらの対策を取るのも
演者、お客さん、ファンの思いを汲んでのことだと思います。
正直それやって金銭的にプラスになるなんてそうないです。

そこには純粋にリスペクトを送りたいですし、彼らの葛藤や労力を考えると涙が出ます。

それでも続行するという判断

それでも開催しようとしてるオーガナイザーがいます。
ちなみに僕も現時点では3/22 のReunionは開催する方向で動いてます。

理由は単純。

上にも書いたように、関わってくれる、出演してくれる、自分を含め楽しみにしてくれる人の為です。

ただもちろん開催をするにも覚悟がいります。

・会場で感染する人がでるかもしれない。
・叩かれる可能性も大いにある。
・そもそも人来るの？（当たり前ですが、お客さんが0の場合イベントは大赤字です）

などなど...

それでも平日みんな働いたり、嫌なことがあったり、それこそ今回の騒動で不安になる思い
それをぶつける、発散できる楽しめる場所を全部潰していく！

という事は違うと思います。
直近でイベント開催する、開催の決定をしてるオーガナイザーはほとんど、金銭的なものではなくて

こういう時こそ皆の居場所を作りたい！集まる人の思いを形にしたい

という思いがあると思います。

結論

全くちょけもせず真面目な記事を書いてしまいましたが、何を伝えたいかというと

イベントを中止してる方々の気持ちも、開催を決意してる方々の気持ちも汲み取ってほしい。
そして

集まって、会えた人らは一緒に楽しい時間を過ごしていこうぜ。

ということ。
こんな事で（小さい事だとは思ってませんが）皆の楽しい時間を奪われたくないです。

僕らのイベントでいうと、そのために皆が安心して楽しめるように色々動いてます。

会場である十三246GABUさん。

大阪で最高音質を誇る最近できたばかりの、老舗音楽スタジオが経営するライブハウス。
こちらのスタッフさん無茶苦茶いい人達で対応も無茶苦茶親身に考えてくれてます。

楽屋やスタッフの当日用の除菌アルコールの準備なども協力してもらい、イベント側でも来客用の除菌アルコールもご用意します。
（どうしても数に限りがありますが）

（写真はサンプル）

正味僕らのイベントに関してはワガママです！
僕がやばいと思うダンサー、ラッパー、DJ、ペイント、アーティストからカレーや脱毛のブース
全部詰め込んだから全部本当に楽しんでほしい！

皆様の健康があくまで第1なので、ご無理は本当になさらないでほしいですし、イベントもこれ以降状況を見て中止の決断になる可能性もあります。

それでも本当に楽しめる場所を、安全に過ごせるように尽力を尽くすので、是非お越しいただく方は一緒にいい日にしましょう。

3/22 Reunion前売りフォーム

そして日本中のオーガナイザーがこういう気持ちだと思います。多分

是非リユニオン以外でも、行きたいと思ったイベントは無理のない範囲で、自己管理をしっかりして楽しんでいきましょう。

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