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甘やかされる酔っ払い

渋谷に友人がやってる焼き鳥屋がある。
かれこれ20年以上通っている美味しいお店だ。
大切な打ち合わせも、どうでもいい飲み会も散々したが、ふらっと一人で行っても常連さんらと楽しく飲めるからバッチリオッケー。
そして、楽しく飲んだ次の日は、楽しかった雰囲気以外、だいたい覚えていない。

先日、久々に飲む友人夫婦とお祝いを兼ねて焼き鳥屋に行った。
友人がすごい賞を獲ったのだ!
めでたいめでたい!と本人以上に自分が嬉しくて楽しくなってしまった。
常連さんも加わり楽しく飲んだ。

記憶はそこまで。
次の日起きたら、焼き鳥屋の友人から昨夜に関しての報告LINEが届く。
私の無くした記憶を拾ってくれる友人。
うっすらと記憶の断片を獲得。解像度がちょっと上がる。
にしても、ただの酔っ払いなのに、かなり甘やかされている。
感謝を伝える。
賞を獲った友人にも、感謝とごめんなさいを伝えつつ、懲りずに飲もう!と伝える。

にいだしぜんしゅ。旨い

鞄の横には見慣れない日本酒とビールがある。

焼き鳥屋からのLINEにはこうあった。

「かばんに入ってたお酒は昨年の誕プレです」

泥酔していた私の鞄に入れてくれたのだ。
そして覚えていないのを見越して、記憶とともに次の日に報告してくれるという至れり尽くせり。
甘やかされる酔っ払いだなぁと、ありがたく思いつつも、少し反省をするが、懲りずに繰り返す。
一緒に飲んでくれる友人達には感謝しかない。

そんな風に思っていると目に入ったこんなニュース。

お酒が悪者にならないように願う。
悪いのはいつだって人間なのだから。

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