早稲田大学 国際教養学部2022年

年度末・学期末ということもありかなり忙しくしていたせいで、せっかく再開したのに更新が滞ってました。気ままに書いていこうと思いますので、読んでくれると嬉しいです。

今回は早稲田大学の国際教養学部の問題について。さすがといいますが、英文のレベルは海外の一般書からとられているので、かなり高く単語レベルも難しいです。以下の単語、5秒以内に意味がわかりますか。

①thwart  ②perverse ③wrathful ④ dwarf 

4つともすべてわかった人はどのくらいいたでしょうか。正直すべての単語を知っている受験生はほとんどいないと思います。

① 他動詞 挫折させる 

② 形容詞 ひねくれた

③ 形容詞 激怒した

④ 名詞 魔法の力もつ小人・他動詞 小さく見せる

しらねーよって思いますよね。ですがすべて設問になっている単語です。

気になったので、過去20年分の大学入試の中で、これらの単語がどの程度出題されたか調べてみました。

① 7回 設問になっている箇所は0回 

② 20回 設問になっている箇所1回 

設問になったのは自治医科大学2011年度で、下線部の英文の意味と同じものを選ぶ形式の問題で出題。下線部内に含まれているが直接問われているわけではない。

③ 1回 設問になっている箇所0回

名詞形のwrathも一緒に調べてみましたが、これは11回で、うち1回だけ2011年の関西学院大学の問題でwrathが下線部言い換え問題として出題されています。

④  42回 設問になっている箇所2回

2006年の京都工芸繊維大学、2016年の筑波大学でdwarfが下線部言い換え問題として出題されています。

こうしてみてみるとかなりレベルの高い語彙力が求められているのは間違いありません。大学に入ってから講義についていくのにもこのレベルの英文を素早く読む能力が必要なのでしょう。国際教養を受験する学生たちはそもそも前提として英語がかなりできる学生でないと受験では苦労してしまいそうです。

ただ、こういった問題に騙されてひたすら語彙レベルの高い単語を覚えなきゃと思うよりかはまず基礎的な単語の学習に精を出したほうがよいでしょう。こういった高レベルの単語は受験期後期にいろんな問題と触れたり、単語帳で覚えたりするだけで構いませんし、たいていの問題は前後の文脈から推測可能です。そのためにも、早慶受験者は出題される英文の語彙レベルに圧倒されることなく、基礎的な語彙力はしっかりと磨いておくことをお勧めします。

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