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2021年のお気に入り旧譜アルバムを8枚選びました

2020年までに発売されて、2021年に出会ったアルバムを8枚選びました。
最近は井上陽水と藤井風をよく聴きますし、いつ発売されたかってやっぱり関係なくて、古いものでもうきうきしていたいですよね。

浮 『部屋の中』

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 シンガー・ソングライターの米山ミサによるソロ・プロジェクト。石垣島で録りおろした弾き語り曲集。「原点はビートルズですが、今のスタイルに大きく影響しているのは、民謡や学生時代に歌った合唱曲、アーティストでいえば寺尾紗穂さんをとても尊敬しております。」とインタビューで話されていたけれど、今年ちょうど寺尾紗穂さんの気分だったので不思議なご縁を感じた。
Best track『夢の中』

寺尾紗穂 『楕円の夢』

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 あまりにも思慮深く、美しく、一年前の自分には高尚すぎて味わうことができなかったのだけど、今年すこしずつ聴けるようになった。

「深読みしてもらう分にはいいんですけど、何も考えていないんで。それを歌にしたときに美しいかとか、リズム感がいいかとかは多少考えていると思うんですけど。」

とインタビューで話していて、そのかすかな隙みたいなものが、私がぎりぎり聞けている理由なのかもしれない。
 わたしには一見すると完全な円に見えていたが、楕円であったというのが、私が寺尾紗穂に感じた率直な感想だ。
Best track『リアルラブにはまだ』


Bruno Major 『To Let A Good Thing Die』

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 イギリスのノーサンプトン出身シンガーソングライター。日本語の対訳が公式でリリースされており、読んでみるとロマンチックで、より虜になってしまった。「君となんとなく過ごす時間以上のものはないんだ」というメインメッセージのNothingのほかにも、全ての曲が映画のストーリーのようだと言われているBruno Major。上質なベルベットのソファーに座り、苦いコーヒーを飲みながらお気に入りの映画を見て、好きだったシーンの余韻に浸るような感情になれる。
Best track 『Nothing』


JAWNY 『For Abby』

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 1995年生まれのアメリカのシンガーソングライター。Tiktokで「Honeypie」が世界的に流行ったことでAviciiやBillie Eilishなど所属の大手レーベルInterscope Records社との契約が決まったようでなにより。そんなことを知らなくてもキレのあるフレッシュなロックサウンドが自然と踊らせる。いつも眠たくなるような音楽ばかり聴いているが、数少ないハイテンポなアルバムだ。
Best track『You Got A Man』

sunnysunnygirl『sunnysunnygirl(1st/2nd/3rd)』

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 岡山の男女4人によるギターポップバンドmadobeのボーカル サニーサニーさんのソロプロジェクトなんだって。公式HPもシンプルで情報全然ないのにゆるくて最高。

生年月日:1992.7.24
好きなこと:うた、自転車に乗る、映画を観る、本を読む
好きな人:バナナマン

 日記にあったことを書くのは簡単なのだけど、そのときの気持ちをそのまま残すことはむずかしい、むずかしい。難解なことをいってるひとよりも、心の感動に素直でわかりやすい言葉を話しているひとが好きなんだと思う。それがsunnysunnygirlなんだ。
Best track『ゆうやけ』

児玉奈央『Reveltation』

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 ある日突然出会ってからというもの、生活にすんなり馴染んでしまったアルバム。「瀬戸際のマーマレード 」を聴いてKan Sanoのメロウなテンポと胸にうったえかけてくるまっすぐな歌声の児玉奈央のコラボレーションに心を奪われたのだ。歌がうまいだけでなくて、心に染み渡るのはなぜなんだろう。ライブにいってみたいアーティストの一人だ。
Best track『Bye Bye Bye』

サカナクション『834.194』

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 ハマりそうでハマれていなかったアーティストが色んな人にいると思うけど僕にとってサカナクションがそのひとつだった。80年代の歌謡曲をイメージしたという「忘れられないの」からじわじわと聴くことができるようになれた。
 サカナクションが札幌時代に活動拠点としていた「スタジオ・ビーポップ」と、現在レコーディングの際に使用している東京の「青葉台スタジオ」を直線で結んだ距離(834.194 km)に由来しているとのこと。いつもアーティストの個性が光ったフォークソングを好きになるからか、隅々まで洗練された音楽を聴くと新鮮で食い入るように聴いてしまう。
Best track『「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」』


Alex Stevens『IMARI』

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 ジョージア州アトランタ生まれで、その後各国様々な都市を転々としながら音楽を作ってきた福岡在住のシンガーソングライター。実家がある佐賀県の伊万里から名付けたというEPは、官能的でひずんだギターの音が気持ちがいい。夏の夕焼けに染まった海岸沿いで、口ずさみたくなるミニアルバムだ。綺麗な英語だったのでてっきり海外で活動している方かと思っていたら、日本語で対談している動画を見て驚いた。めちゃくちゃ日本人やないかい。
Best track 『BEACH HOUSE CLUB』


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