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100日後に年越すオレ 96日目「も:物好き」

”いろは順”エッセイの四十五日目、本日は”も”です。

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"も”で選んだ題材は、「物好き」。実は”も”の題材、かなり迷ったんですよね~。
「ももクロ」が好きで、会社のイベントで全身除毛をして「怪盗少女」を踊った話を書こうかなと思ったりしましたし、あとは「模合(モアイ)」という沖縄ならではの風習について書こうかと思ったんですが、既に良い考察記事があったし。

というわけでこれまでで一番題材に迷った結果、「物好き」を選ぶに至りました。さて、「物好き」とは・・・。

「物好き/物数奇」 類義語:酔狂
1 変わったことを好むこと。好奇心が強く、普通と違ったことを好むこと。また、その人や、そのさま。
2 物事に趣向を凝らすこと。また、そのものや、そのさま。
3 好み。趣味。      (デジタル大辞泉)

ということなんですが、ある説明サイトでは「わざわざ好んで、風変わりな事や人の嫌う事をすること。そういう人。」という結構ネガティブな表現を使っている説明もあったりするんですよね。

上記の引用の2は、”物数寄”に絡んでいるように思います。その辺は「数寄者」「数寄者(すきしゃ)」に近いのかもしれません。その辺に行くと芸事へのこだわりが強く、芸道に熱心な人という印象ですかね。僕個人としてはどちらかというとネガティブな印象よりも上記のポジティブな印象の方が強い気がします。

さて話を「物好き」なエピソードに切り替えましょう。僕自身が「物好き」だなあと感じたエピソードの一部は、実はこのいろはエッセイの「ヲタ活」で取り上げていたりします。伊集院光さんの話ですね。

さて僕自身はどうかというと、「誰よりもこだわっている」というところまでは正直無いんですが、周りから見ると十分「物好き」だと言われているところはありまして。

例えば旅。僕は一人旅の場合、事前にガチガチに旅程を決めてしまいます。どれくらいガチガチかというと、全工程で乗車する列車が決まっていて、数分単位でスケジューリングされているくらい。その乗る列車の予約はもちろん、訪れる飲食店や施設の予約もすべて事前にしてしまいます。場合によっては駅やお店から移動するためのタクシーの配車まで。

ある意味僕にとっては「旅の計画を綿密にする」こと自体も楽しみなんですね。その一つの発露として、今年初めて「鉄旅オブザイヤー」のアマチュア部門に応募をしてみました。結果が出るのは来年の2月です。

「鉄旅 OF THE YEAR」とは
企画性やオリジナリティにこだわって造成した国内の優れた鉄道旅行商品に対して表彰を行い、鉄道旅行ならではの魅力を発信していきます。
鉄道旅行及び国内旅行のプロモーションおよび利用拡大に資することを目的に、今年度で第10回を迎えるアワードです。

こういった旅行プランについては、僕は毎回「コンセプト」にこだわっていまして。例えば四国一周をするとすれば「名酒場で四国の名物を食べつくす」だとか、お伊勢参りであれば「江戸時代のお伊勢参りを再現」といったものですね。ちなみに応募作品は「震災から10年、復興の地を巡る」というコンセプトでした。

僕自身趣味が幅広いということもあって、訪れたい場所は多いんです。例えば・・・

・史跡(お城など)
・寺社仏閣
・大衆酒場
・B級グルメ
・ご当地スイーツ
・建造物
・アニメ聖地巡礼
・鉄道(トロッコ)
・名勝地
・温泉

などですね。なので一人旅の場合は本当に好き勝手に行きたいスポットをプロットし、そこからそれをどう回ろうか、と考える感じです。

そんな旅行へのこだわりの中で、つい最近やったこととすれば、「長崎県内の鉄道に全て乗る」という旅でした。正にこのnoteで投稿したこの内容を、コロナで半年延期になりましたが実行したわけですね。

そして、4泊5日の旅で全て塗りつぶしたのがこちら。

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こうした乗り潰しの時に一番困るのが、行き止まり路線。長崎で言えば「島原鉄道」がそれに当たりますね。そして長崎の場合、長崎から佐賀まで行ってそこからまた長崎に戻るという箇所があり、県をまたいだ周遊が必要なんですね。

今回の長崎旅では、その乗り潰しのためだけに用意した日があり、その日は一日中列車に乗ったままでした。こういった旅行も、鉄道好きじゃなければ全く理解できず、「物好きだなあ」と言われることでしょう。でもそれってこちらの立場から言えば全く気にしないし、むしろ誉め言葉だったりするんですね。そしてその理解者を見つけると、かなりの仲間意識が芽生える、ということは前述の「ヲタ活」のnoteで触れてますね。

そういう意味では、戦国時代って「茶道」自体がそういう存在だったんじゃないかと思うわけです。生まれたばかりの芸事にもかかわらず、茶器の名器はお城一つと同じ価値を持つくらいのものになるわけで。それって凄いことですよね。今でいう「仮想通貨」どころじゃないですよ。そんな茶道に精通していた文化人たちが「数寄者」と呼ばれていた、というのも面白い所。

というわけで僕も、様々な趣味を極められるだけ極めて、「数寄者」と呼ばれるようにまで精進したいと思います。

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