佐伯龍蔵監督の好きな『神々のたそがれ』
こんにちは!本日も一筆かかせていただきます。
緑茶です。テアトル梅田での公開も残り3日となりました。ロマ金隠れ宣伝部員のはてなちゃんもラジオ毎日更新がんばっています。
なんと9/15はゲストに佐伯監督をお呼びしました。
その時のラジオはこちら #はてなちゃんのゆるっと考察街道9/15配信分
佐伯監督もはてなちゃんもヘロヘロな様子が伝わってきますが、佐伯くんが好きな映画『神々のたそがれ』について少し説明補足します。
映画『神々のたそがれ』
ロシア・レンフィルムの重鎮として知られ、『フルスタリョフ、車を!』などで世界中を驚かせてきたアレクセイ・ゲルマン監督。2013年に他界した巨匠が、製作期間15年を費やして完成させた遺作。
人間が、神になる惑星。
空前絶後、二十一世紀最高傑作。
【内容】
舞台は、とある惑星の都市アルカナル。
地球から800年ほど遅れ、中世ルネッサンス期を迎えているかのようなこの地に、地球から科学者・歴史家らの調査団が派遣された。
しかし彼らが目にしたのは、権力を持った商人たちによる圧政、殺戮、知的財産の抹殺であり、
20年が経過しても文化発展の兆しは全く見られない。
地球人の2人、ドン・ルマータは、知識と力を持って現れた神のごとき存在として惑星の人々から崇められていた。だが、政治に介入することは許されず、ただただ権力者たちによって繰り広げられる蛮行を傍観するのみであった…。
こちらの内容を読んでも一体どんな映画なの?!ていう感じですよね。緑茶も神様というよりは地獄を延々と歩いていて、泥まみれのような人たちの力強さが印象的でした。
ラジオの中でどう『ロマ金』に影響されているのか、好きなポイントとして反映してるところはあるのかと佐伯監督に聞いたところ、彼は無いと応えましたが、「誰にも撮れないようなものを撮る」というところが『ロマ金』の共通点だと言います。その考え方には緑茶も同感しています。
映画を作るということは簡単なわけないですよね。誰が観ても、これ一体どうやって撮ったんだろう!?と思わせれば思わせれるほど、いくら大変でもやり甲斐のあることだと思います。
そんな『ロマ金』も誰にも真似できない奇想天外な映画であることは間違いないです!(笑)
また別の機会にピックアップしますが、1986年公開されソビエト連邦で作られた『不思議惑星キン・ザ・ザ』ではソビエトの支配に対する批判もユーモア交えて描かれていましたが、この『神々のたそがれ』にもそのような風刺が反映されているのでしょう。
とにかく、汚い。男の人達が酔い、戦い、泥まみれになり、また戦い、酔い、放尿して、なにか食べ物なのかなんなのかわからないいろいろなものを身体中にまとっているような描写。
緑茶は絶対このような作品は撮れないです。アレクセイ・ゲルマンしか撮れないと思います。(笑)
そんなふうに誰にも撮れないと言わせるくらいの作品を今後も作っていきたいと思っています。
ロマンチック金銭感覚の上映はテアトル梅田にて9/20.24.26のレイトショー!20:30〜連日トークイベントもございます!
みなさん、要チェック!!
それではまた明日!お会いしましょう!
りょくまゆ
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