萬田 緑平
癌患者専門の在宅緩和ケア医。「緩和ケア 萬田診療所」で1日4〜5人の患者を1人で診て、年間100人程度の看取りがある。「看取り屋」ではありません。最期まで目一杯生きること支える「生き抜き屋」です。「穏やかな死に医療はいらない」以下3冊著書があります。講演は年に50回しています。
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- 再生
100歳の婆ちゃん。母を退院させて1週間後に看取った娘。
脳出血で入院。手を縛られ「帰りたいという母」。娘が退院させたいと主治医にいうと「犯罪行為だ」と不許可。娘が萬田診療所に相談に。すぐ病院の連携室の仲間に頼んだら、看護師も味方になってくれ翌日簡単に退院出来た。主治医は「残念だ。ここで看ればあと2か月は生きられるのに」。 家に帰って1週間のんびり過ごせた。薬も点滴もなし。あとは訪問看護師にお任せきり。 俺の出番は死亡診断書を書くだけ。 「診断書の病名、どうします? 老衰だと10万円、脳出血だと1万円になりますが?」 「じゃあ、老衰でおねがいします♡」 こんな感じで死亡診断書の病名が決まる。もちろん、俺は「老衰」と書きたい。 (ちなみに、萬田診療所は死亡診断書料は請求していません)