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我々が世界をゼロイチにしている

12月1日になった。メインのクレジットカードが切り替えのタイミングで昨日までが有効期限だった。すでに次のカードが届いていたのだが、その辺においていたらどこかへ行ってしまった。この11月が期限のカードはもう使えない、12月になった瞬間に。そう、有効期限を設けるということは区切りをつけることで、別にそれ自体は悪くない。いつまでも使えるカードより切り替えた方がいい。だんだん古くなるからね。自然界のものならば入れ替わるサイクルが組み込まれていて、落葉したり、世代交代が起こったりする。でも人間が作り出したものには通常このようなシステムは組み込まれていない。だから1日を日付変更線で区切り、境界をハッキリさせる。11月を12月と区切り、2023年と2024年を区切る。

ゼロイチの話の前半の記事、書こうと思ってタイトルが頭に浮かんだ時、刈られても伸びて穂をつける稲の生命力に感動した。

確か電車から見た刈り取り後の印象は刈り取られる前とそんなには変わらなかった。美しい黄金色の田んぼは近づいてみるとそこにはまだコメの入った稲があった。それを自分の目で見るまでは印象は印象でしかなかった。視覚情報を脳で変換して想像したものは本物を見る体験とは別物だ。

文章を書く時におそらく降りてきたものをその場で1分でも5分でもいいから文字にして、最初の部分を書いておくのが記事を書く時のキーになると思う。そうしないととっかかりの部分の付箋がどこについているか忘れてしまう。我々は時間の海を泳いでいるから波に飲まれて忘れてしまうのだ。

写真は高松のモロッコ料理店で見せてもらったフェズの照明。フェズとはモロッコの古都で日本で言うと京都のような街。喧騒にもまれ人で溢れる街に侘び寂びはないけどここには都会の持つ独特の空気感が過去に閉じ込められたような印象がある。そんな街のライトのデザインはカラフルだ。

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