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美術史から学ぶ

私は現在NYにいます。
1997年に東京都現代美術館でやっていたニューヨークスクールを特集した展示で抽象表現主義の虜になり、NYで活動したいと思う描くようになりました。

ニューヨークスクールとは?

50年代にNYで活躍していたアーティストの流派(スクール)のことをニューヨークスクールと言います。ここで言うスクールは「学校」という意味ではなく「流派」という意味です。
東京都現代美術館でその展示を見た10年ほどあとに、美術本やカルチャー系の本を多く扱っていた古本屋でドア・アシュトン著、南條彰宏訳の「ニューヨーク・スクール」という本を見つけました。
NYの50年代のアートシーンってなんて活気に溢れているんだ!とワクワクした気持ちで読みました。その時は残念ながら美術史自体に対する興味は薄かったので小説を読むような感覚で読み終えました。

歴史から学ぶ

ポッドキャストのCOTEN RADIO が大好きです。
中学生の時は日本史が好きでした。教科書に載ってたことはほぼ覚えてませんが、先生が話した小噺はいまだにいくつか覚えています。おそらく歴史の先生は歴史オタクだったのでないかと思います。先生のワクワクが伝わってきて、歴史は楽しいものだと思っていました。
高校では世界史をとっていましたが小噺があまりない授業で残念でした。そして案の定授業についていけず世界史(日本史も)は難しいものという感覚に悲しくも改竄されてしまいました。
それから何年も何年も何十年も経ち、COTEN RADIOに出逢いました。
COTEN RADIOたまに聴くようになってからは、肩に力を入れず歴史に対する苦手意識も薄れ、COTEN RADIOで仰ってる通り歴史から学ぶことは大事だと思うようになりました。(歴史とは立場によって変わるので、(特にセンシティブな歴史は)フラットな思考で多角的に学び(出来る限り様々な立場の文献に触れ)自分の頭で考えることが大事だとも思っています。そんな理由もあり膨大な文献で勉強されてから毎回お話しされているCOTEN RADIOラブです。)

2020年のコロナ渦はロックダウンで時間があったので、オンライン大学で美術史について授業をいくつかとりました。何となく知ってはいましたが、やはりきちんと体系的に学ぶことは大切だと実感しました。

何かが足りない

前置きが長くなりましたが、今回の本題です。
アート活動をする上で何かが足りないとたまに強く感じます。
それは指針です。
自分がどうしたいのか漠然とはずっとありますが、徐々に具体的になってきているようにも感じますが、でもまだ掴みきれていません。
先日ふと本棚に並んでいるドア・アシュトンの本が目に入りました。
「私はニューヨークスクールに憧れて抽象表現に目覚めて、それでNYに来た。それならばこの本にヒントがあるはずだ!!!」
と気づいたわけです。もっと早く気づけよって話ですけれども。

思ったら吉日!そうです。気づけばやればいいのです。
ちょうど先日「やりたいことを書いて可視化しよう」と急に思いついた日があり、その足で文具専門店で買ったノートとペンがありました。お気に入りのノートとペンで準備も万端です。
中学時代に歴史のノートを楽しくとってた感覚でメモをとりながら、読み直しています。不確かな言葉はグーグル先生に聞きながらメモメモです。
ただのメモで、自分さえ理解できればいいので気楽にメモメモです。
実は学生時代はテクニックにしか興味がなく、作家が生まれ育った場所や活動してた国にはあまり興味がありませんでした。名和晃平さんもムサビの2013年の講演でお話されてましたが(言葉はうろ覚えですが)、アーティストの作品は多かれ少なかれ時代や場所を反映しています。
そういうことを考えながら読み進めていくと、15年前に読んだ時は目に留まらなかったジャクソン・ポロックが育った場所がアメリカ西海岸だったという記述も興味深く感じます。
楽しみながらマイペースでいきたいです。

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