見出し画像

クライミングはやっぱり楽しかった

先日久しぶりにクライミングジムに行き、「あぁこれこれ!」とクライミングの醍醐味を感じることがあったので、つらつらと書いてみます。


クライミングにはスピード競技などもあるが、基本的には自分との、課題との闘いだと思う。

クライミングをする人たちはよく自分の登る様子を動画に撮る。ただ私は、自分の動画を撮るのも見るのもどうも気が進まなかった。完登したものならまだしも、そもそも自分の姿を見るのが嫌だった。

が、先日久しぶりに1人でクライミングジムに行ったときのこと。たまたま撮りましょうか?と声をかけてくれた人がいて撮ってもらった。動画で見てみたら自分がよく分かりますよ、と。確かに動画で見ると、思ってたように動いていない私がいた。
また、他の人が完登する様子も撮らせてもらった。するとただ見ていただけでは分からなかった細かな動きが見えた。

「あの位置にいったとき、つま先の向きを変えて踏み直しているな…」

ちょっと試してみようと思い、その部分だけ登ってみた。するとただ足の向きを変えただけで、ホールドを持つ手が楽になり、今まで動かせなかった足が一歩上に上がった。

嘘みたいだけど、この小さな変化や工夫が次の一手や一足につながる。久しぶりにこの醍醐味を感じた気がした。
ちょっと休んで再度チャレンジしてみたが、部分ごとには登れても、続けては登ることができなかった。おそらくもう手足共に疲れてしまっているのだろうと思う。なんだかんだ休憩なく3時間近く登っていた。

なぜ自分がクライミングが好きだったのか、少し思い出した。
誰かとの競い合いでなく、自分を見る、知る、自分とじっくり向き合って、工夫をすることで少しずつでも自分の成長が感じられる。課題を達成することもできる。

妊娠から出産、育児と長い時間離れていて、もう続けられないかもしれないと半ば諦めかけていたけれど、やっぱり私はもうしばらくクライミングを辞めないと思う。まずあの課題を完登するまでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?