HCR(国際福祉機器展)の気になった製品報告会⑤
掴まればできる。なら、掴まるものを用意しようじゃないか。
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「手すりはつけられないけれど、掴まるものがあれば大丈夫なんだよ!」
っていう方の味方といえば、ベスポジ-eなんじゃない?と思ってます。(たちあっぷもよく見る)
ベスポジ-eは突っ張り棒を床⇆天井につけて、掴まれるところ作っちゃおうぜ!という製品。体重をかけても大丈夫なので、ベッドからの立ち上がりでがっちりつかまりたい人にはよくお薦めしてます。
オプションも豊富で、手すりのように道を作ったり、平台をつけてベンチにしたり生活の幅を広げてくれます。いちいち家族を呼ぶより、ずっとそこにある手すりの方が気兼ねなく使えるしね。
ベスポジ-e オプション手すり(ホクメイ)
今回基礎製品のベスポジ-eはアップデートなしですが、オプション品が 新しく追加されてます。
4種類くらい増えていて、特に熱く説明してくださったのが腕をフックのようにかけられる形のオプション。握ることが難しくても、手を引っ掛ければそこを使って立ったり座ったりする助けにできるよってやつですねー。
握れなくても使えるところも良かったし、横に張り出すことで使い方のバリエーションが増えるのはいいなぁと、あの人にはどうかな?この人にはどうかな?と色々考えてました。
家族がいると邪魔!と言われて入れることが難しいベスポジですが、使ってみるとその安定感と便利さから「やっぱりいらない」と言って返却されることの少ない製品だと思ってます。
*Twitter内でベスポジバーと連呼してますが、ホクメイのベスポジ-eと、トーカイのベストポジションバーがミックスされてるようです。人の記憶のなんと曖昧なことよ。ホクメイさんトーカイさんごめんなさい。
マスカットポールタイプ(入浴用手すり)
お風呂…それは、在宅介護の大変なケアの一つ。
服着てないから掴んで支えられない。四角い空間は掴まるところがない。床は濡れて滑りやすい。転んだら硬い床なので痛いし怖い。浴槽に入るためには跨がなきゃいけない。さーたいへん。
てなことで、お風呂はデイサービスでってなりやすいんだけど、やっぱり家で入りたい!って人のために福祉用具あれこれ使います。
が、経験上、福祉用具を使ってやったー風呂に入れたー!ってなる人は少ないです。
掴まることはできるけど、高さがダメ。
座ってやれるけど、足が上がらない。
足を上げようとしても、姿勢が苦しくて無理。
とまあ、頑張りは認めるけれど風呂に入るには至らず…ってなるんですよね。
本人が楽で安全にできる状態を作り出すには、お風呂のフチにちょっとだけつけた手すりとか、座れるようにしただけではダメなんだなーって思ってました。
浴槽に入るために40cm近く高さ足を上げると言うのはそれだけ大変なことで、それを可能にするのがマスカットです。今年でた新製品ではないのですが、取り付けが楽になったところがおNewなんだそうです。私的にはそんなしょっちゅう移動させるものではないので取り付けが楽になるメリットはそこまで感じないのですが、浴槽の形状を選ばずに取り付けられるとか、障害以前に近い方法で風呂に入れるとかが気に入っているので推し製品です。
【ホクメイHPより】
ただ、ものが大きいので家族が難色を示したり、グリップ式の約4倍の価格ということで実際に導入に至ったご家庭は私の中ではゼロです。
いいですね!って言ってはいただけるんですけど…。福祉用具は一緒に暮らす家族にとって嫌なものになってはいけないので、その辺りの兼ね合いは難しいものです。
とはいえ、ものには拘らないから、安心して風呂に入れることが優先です!って人には超お薦め。
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