否定された歩行器
先日、とある相談を受けました。
杖だけではよろけてしまって
壁や机に手を伸ばしながら歩いている人。
「転んだら怖いしどうしたらいいかしら」と。
最近よろめくこと増えてきて、気になっていたので
もうウッキウキで、安定感があるシルバーカーを提案したわけです。
ああ、これで転ぶ可能性を少しでも減らせる…よかった!!
ハラショーーー!ってな具合ですよ。
そしたら、うーん歩行器はねぇ…と渋い顔。
おや?歩行器は年寄りっぽいから嫌とかかな?
と思ったら。
思ったらですよ。
「マッサージ師さんに姿勢が悪くなるから使わないほうがいいって言われた」と。
おおおおおおおおおい
おおおおおおおおおおおい!
わかる、わかるよ。
どんなにフィッティングしても腕を前に出す姿勢だから、どうしても前屈みになりやすいってことは。
でも、でもね!
杖1本ではもうふらついてるの。
本人もそろそろ危ないなって気づいてるの。
次の安全な手段に乗り換えたいの。
そこで!
なぜ!
歩行器をすすめてくれない!!
いや、すすめてくれなくてもいい!
否定するなよぉぉぉぉぉ。
頼むよぉぉぉぉぉ。
そんなふうに否定されると、歩行器のイメージが悪くなるんだよぉぉぉ。
(;ω;)
リップサービス的に「まだまだ大丈夫ですよ」っていうこともあるだろうし、危ないかも?と思うのも私の心配性が先に立っているのかもしれない。
だから、まだ早いですよって言うのはいい(よくないけど)。
でもね、でもね。
歩行器使うと姿勢が悪くなるからやめなさいっていう言い方だけは、やめてほしかったなぁーーー。
。 ∧_∧。゚
゚ (゚ ´Д`゚ )っ゚
(つ /
| (⌒)
し⌒
...ウワァァァァン
で、結局その方がどうしたかというと、杖を2本使いで歩くことになりました。
1本で歩くときよりはふらつかなくなったので、とりあえずは一安心。
だがしかぁし!
何もなくても転ぶ
杖があっても転ぶ
振り向けば転ぶ
支えていても転ぶ
そんな高齢分野のPTは安心はできないっ!
ということで、当分はマッサージ師さんの言葉をかき消すべく、歩行器のプレゼンをしていくことといたします。
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