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転んでない!と否定されたときの対応方法。否定を否定しない。

まだ大丈夫!と言い続けて気がつけば99歳。もはや貫いてほしい。

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家族から「先日転びまして」と言われて、本人に確認すると「転んでない」とのこと。

よくよく聞いてみると、バランスを崩して後ろのタンスにぶつかり、そのままズルズルと尻餅をつきました、と。

家族→尻もちついてるんだから転ん出るでしょ。
本人→あれは滑ったのであって転んではいない。

うむ。
どちらの理屈もわかるよ。
絵に描いたような転び方をしない限り転んでないと言われることは、よくある。

PT的には明らかにバッチリと確実にズバッと転倒ですと言えるわけですが、ここで本人に「あなたは転んだのです(ビシーーー!)」と突きつけたところで、わかってくれないやつの烙印を押されてしまうので、ここは慎重に行きましょう。

転んだかどうかは置いといて、次はそれが起きないようにできる工夫をしましょう作戦で乗り切ります。

家族さんは転んだことをきっかけに、もっと安全に暮らして欲しいとか、トレーニングに励んで欲しいという願いがあると、転んだことを認めさせたくなるもの。
ただし、経験上否定していることを覆すのはとーてーもー難しい。
時間もかかるし、失敗して「お前嫌い」ってなることもあるのであんまりやらない。だって、嫌われるとあとが大変なんだもん。家族にイライラをぶつける人もいるしね。家庭内は平和が一番、ラブアンドピース。

ただ、このやり方でうまくいくかは、半々というところ。
転んでないんだから別に気をつけることなんてない!論でこられると、太刀打ちできないのです。

口では否定していても、心の中ではしまった!と思っていて、こっそり気をつけたりするので聞く耳持ってなさそうでも「ここに手を添えるとよさそうですね〜」とか言っておくとよかったりします。てか、聞いてもらえてると信じてる。信じさせて。

何度も反復して転ぶようになると、PT降臨!!!みたいな感じで強権発動したりしますが、あんまり本人の嫌がることをしたり、認めたくないことを認めさせたりしたくないのですよね。

衰える体を受け止めるというのは、なかなかに大変なことだな〜と感じます。
増えた体重を受け止めるのも、なかなかに辛いもんです。ぐぬぬ

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