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HCR(国際福祉機器展)の気になった製品報告会⑥

もっとリフトが普及すればいいのに〜〜〜!

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さあ、続いておりましたHCRの報告会も最後だよ!

SOEL(日本ケアリフトサービス)

人間は、重い。
すごく、重い。
米なら20キロなんて絶対持てないと言い張るのに、人間なら40キロだと軽いと思ってしまう。数字と感覚のマジックってすごいよね。

機械を使う=人を大切にするケアをしていない認識と使うのが面倒という思い込みからなかなか介護の現場ではリフトが定着しません。

私の勤務してる施設も2年越しでリフト導入を検討していて、あの人には使えそう、あの人には難しいとなかなか決定に至りません。で、その至らない中で二人三脚で導入の検討やリフトの使い方指南をしてくれているUPRIDEの栗原さんがお薦めしてくれたのがソエルです。

前提が長くなりましたw

で、このSOELシリーズのうち、床走行タイプですね、良かったんですよ。

まずは怖くないこと。

アームが弧を描いて降りてくるタイプは顔に迫るように動くので、正直怖い。大丈夫と言われても金属のバーが自分の顔に向かってくるのを平気でいられる人は少ないと思うんです。
でも、これはシートベルトみたいなベルトで真っ直ぐ下に降りてくるから、その怖さがない。

そして押しやすいこと。

床走行リフトを私が好きではない理由は、結局押す時大変やん!というとこ。人を釣った状態で移動するとまあ、大変なんですよ。うちの施設トイレの床が清掃の都合で傾斜がついてるわ、古いタイル式だわで本当に動かしにくいのです。
お金さえあれば天井走行を選びたいところ。

でも、これは6輪のタイヤで回転がスムーズ。そして不思議なのが人が乗っても空の時と押した感じがあまり変わらない。普通の床走行が人が乗ると6割増押しにくいのだとしたら、これは2割増くらい。どっせーーーーーいがえいこらしょくらい?(わかりにくい)

重心位置の工夫などがあるらしいですが、理由はなんでもいいんです。使いやすくて、ケア現場にリフトがあるのが当たり前になってくれれば。この押しやすさと、怖くなさは実際に試してみてほしいなぁ〜。

で、うちの施設がなんで2年も導入に至らないかというと、スリングをかけるのが難しいという職員の声や、今まで人が介助していたのにどうしてリフトに切り替えなきゃいけないんだという利用者さん、ご家族さんの声にどう回答をしていいのか迷っているところがあるから。

リフトを使う=立つことを諦めると受け取る方は多く、その方達に理解をしていただくというのはリフト導入の大きな課題です。どうなるのか乞うご期待!


ちなみにこのTwitterでも映ってる栗原さんは、もう何年もお付き合いのある方ですが福祉用具の知識とプレゼン力が半端なく高いです。彼に教えてもらったいざえもんは常に訪問バッグに入ってます。

リフトも詳しく、導入の伴走をしてくれています。何度もデモを貸してもらって、使い方の説明もしてくれて、こういう時はどうすれば?の質問も気軽にさせてもらえる。
リフト検討してるんだよな〜って人は、アップライドの栗原さんに相談するといいよ。ほんと最高だから。おすすめ。


ASSISTEP

さあ、最後はおまけw

階段の上り下りで使う補助器具です。前に手すりがあるのでそれにつかまれるから安心だよ!ってやつね。

現地で見た時はすごーく良さそうに見えたのですが、実際に使ってみると…こ、怖い。

上りはいいのだけれど、下りが前に身を乗り出さなきゃいけないってのが本当に怖い。スタッフさんには慣れの問題ですよ〜と言われましたが、怖い思いをする方法で階段を登らせるか…というと悩むところですね。

逆に言えば、怖さを感じずに道具として使いこなせるのであれば、階段リフトを入れる一歩手前としていいのかもしれません。

でもなーーー、これ入れるなら住宅改修して階段リフト入れるか、1階生活を整える方を選んじゃうあな〜〜〜。

せっかく体験させていただいたのに、酷評ごめんなさい。でも、人様のお金を使って住環境を整える立場としてはちゃんと使えるものを紹介していきたいのです。

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