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〜序章〜気がついたらヘルニア手術へ

5月の初旬、猛烈な頭痛に襲われた。
普段頭痛持ちではない私にとって、体験したことのない痛みだった。

神経内科に受診をし、頭と頚椎のCTとMRIを取ってもらう。

結果は脳には異常はなく、血液検査も異常はない。
ただ、骨と骨の間が狭くなっているから、頚椎の椎間板ヘルニアの疑いがあるとお医者さんから言われた。

俳優の傍ら介護の非常勤の仕事で生業をしている私は、職場に報告した。
すると、グループホームの会社から整形外科に行ってちゃんと見て欲しいと言われた。
認知症のグループホームの夜勤に週一で働いていたのだが、かなりハードなお仕事だからだ。

言われた通り、整形外科にかかる。
普段病院に絶対行かない私だが、8月にニューヨークに行くし、行く前に私の体と向き合っておきたいと思っていた。

そこの整形外科では、一回の診療では頸椎か腰椎どちらかしか見れないらしい。
その時、左手の痺れがあったから頸椎を見てもらったが、実は右腰から太ももにかけての痛みも強かった。

医者からはレントゲンしか撮ってないから確実なことは言えないが、やはり頸椎のヘルニアだろうと診断された。

その2日後に、異変が起こる。

異変が起きたのは、右足だった。
仕事中に立てない程の激痛が起こり、次第に段々と激しい痛みに変わっていった。
痛いので、トイレやご飯どころではない。
右脚の太ももの付け根がもぎれそうで、仕事を早退してタクシーで整形外科の診療所へ向かった。

待つのも耐えきれなくなって、看護師さんに痛くて耐えられないと訴えベットへ寝かせてもらう。
いつの間にか痛みで涙が出ていた。

痛くてまともに喋れない、呼吸もしずらく、痛みでパニックになりかけていたのではないかと思う。
側に看護師さんがずっといて、とりあえず坐薬を入れて経過を見る。

少々落ち着いたので、レントゲンを撮ろうとするが、立てない程の痛みがある。
何とかレントゲンを撮り、医師の見解は腰椎の2.3あたりがヘルニアだろうと。
坐薬は6〜8時間は間を空けてからまた入れてくださいねと言われ、診療所だったのでタクシーで家へ帰らされた。
タクシーの道中もちょっとした車の揺れが激痛に繋がっていた。

私の家は2階にある。
松原杖で果たして2階に登れるのか?
もうこれはしょうがない。タクシーの運ちゃんに手伝ってもらってようやく家に辿り着いた。

しかし、家に着いてから痛みとの戦いは終わらず、寧ろ酷くなっていた。
2階に無理矢理上がったのが悪かったのか。
坐薬を6〜8時間も開けるなんて無理だ。
痛み止めの服薬も、この調子じゃオーバドーズしてしまいそうだ。
しかしそれは絶対にいかん!
スマホで急遽車を呼んでいいのか相談するサイトに電話をかけると、すぐに救急車を呼んでくださいとのこと。

救急車を呼び、家の近くの総合病院に運ばれ、痛み止めの点滴をうち、やっとまともに喋れる状態になった。

CTとMRIの検査をし、腰椎の2と3の椎間板ヘルニアが痛みの原因だろうと言われる。

点滴で痛みが落ち着いた夜の7時、朝からトイレに行ってないことに気づいて、トイレに行かせてもらう。

絶え間なく痛み止めの点滴で痛みのコントロールをしていた私は、そのまま緊急入院することになった。



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