秋の夜長をいかがお過ごしですか

10月初めに、毎日LINEをしている友人からそうやって連絡が来た。
おもしろくっておかしい子。
令和になっても私たちは月を見て喜んでいる。

返信はこうだ。

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こんばんは、あなたからの連絡がなかったら、わざわざ月を見にいくことを忘れていたかもしれません。どうもありがとう。お手紙、読みました。

こちらは今日からほのかにキンモクセイが香ってきました。秋は本当に来るのだな。と思う一方でまた、少し切ない気持ちさえ覚えます。セミの声しか気にならなかったのにいつしかコオロギや秋の鈴虫が鳴いています。

実は昨日から少しだけキンモクセイが香っていました。今日、自宅近くのキンモクセイの木から香ってきたので「あぁ、正式な香る日はきょうなのだ」と思っていたらTwitterのトレンドになっていました。

みんながそう思うから記念日、なのではなくて、自分が感じたその日が記念日だと思いたいなとひねくれているので思った次第です。

今日の満月はキラキラしていて、直視しても光がいくつも広がり反射しています。輝くその姿を通して、凛と強い女性になりたいなと思いました。

この切ない気持ちは秋がさせるのでしょう。秋を感じることができて幸せです。切ないのに、幸せ。変だけど、この感じがたまらなく愛おしいのです。

月が綺麗ですねがあいらぶゆなんて、その当時から草食の兆しがあったんじゃないかという思いまでしますがそれは謙虚でかつ日本人の奥ゆかしさだと思うことにします。今夜はこのまま外で寝たいところですが、生ゴミがそのままなのでやめておきます。もう少しだけ、眺めます。
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毎日刹那的なLINEを繰り返す我々。
月に一度は文通のように長文でLINEをするという画期的なアイデアを生み出した。
これが結構楽しい。こんなに長い文を送るといつもみたいなリズミカルなLINEではなくてうそみたいにしっかり味わってから返事が来る、なんならこないまである。
「長い長いLINE、いつまでもくらってんじゃないよ」
そういって、いつもみたいに近況を語る私たちに戻ったのだった。