大人のナポリタン研究経過報告

 ナポリタンスパゲティという素晴らしい食べ物がありますわな。

 まあ、普通にうまいわけです。だがこれから私がここでご紹介するのは、〈大人のナポリタン〉。味が辛いだとか酒にあうといった大人向けだとか、材料が高級だとか仕込みに手間がかかっているだとか、そういうことではない。たった〈ひとつの方法〉で、それは大人向けとなるのである。アダルティ。

野菜を切る
麺を炒める
魚焼きグリル内の野菜


 おわかりだろうか。麺は麺だけで炒める。具は別でつくってあとから麺に載せる。この場合はガスコンロの魚焼きグリルでピーマンと玉ねぎと椎茸に火を入れている。

皿に盛り付ける
チーズとブラックペッパー

 皿に盛り付けたあと、とろけるチーズを乗せレンジでチン、ブラックペッパーをガリガリと。この段階では思索をかたちにしてみた仮の調理法だったので、麺と具はフライパンの上で少し絡めている。

 炒めた麺の上に、別で調理した具材をのせる。これが私の提唱する〈大人のナポリタン〉だ。

 以下にこれまでつくってきた〈大人のナポリタン〉の事例を並べてゆく。麺についたケチャップ&トマトソースと具を〈からめない〉、そこが唯一にしてシンプルなルールだ。


〈舞茸とマッシュルーム〉

今回はケチャッピーを使う
麺を炒める
グリルするキノコには塩だけ
盛り付けて、とろけるチーズをのせて、ちぎった大葉と少しのパセリをかける

〈白しめじと白舞茸とホタルイカ〉

グリルする前にオリーブオイルを振る
グリルされた状態
麺だけ炒める
ボイルしたホタルイカの登場
味付けはタバスコとホースラディッシュ(普通にホタルイカ食べる時もいいですよ)
完成

〈茹で豚コマとかき揚げ〉

サッと湯掻いた豚コマの脂んとことかき揚げをのせる(この時はまだ試行錯誤中で麺とマッシュルームと豚コマの赤身部分を一緒に炒めているハイブリッド)

〈万願寺とうがらしとネギとピーマン、鶏モモのせ〉

グリル
今回はこの麺をつかう
繰り返すが麺だけで炒める
グリルした野菜と、弱火で皮目を下にじっくり焼いた鶏もも肉をのせる


〈トマトとゆで卵〉

名城食品のソフト麺をつかってみる
特例としてニンニクを刻んで一緒に炒める。タバスコも少々
湯むきしたトマトと、めんつゆに漬けといたゆで卵
仕上げにウスターソース


〈ホタルイカ、オタフクソース、大葉、チーズ〉

通常のナポリタンソースにオタフクソースを足す
麺を炒める
あらかじめオリーブオイルとニンニクで炒めたホタルイカ、大葉をのせ、粉チーズをふる


〈鶏もも肉、バジリコソース〉

鶏もも肉を炒めた脂で玉ねぎを弱火で炒める
チルド麺付属のソースはつかわず、イタリアントマトのバジリコソースをつかう
どうですこの色
このまま食べてもええくらいやね
鶏モモと玉ねぎをのせてパセリを振る


 ラストにこれまで試してきたなかで最も「これだ」と感じたものを二つばかり。

(下記マガジン内の記事です。購入するとこの月の記事を読めます。不定期更新ですが、単品購入よりは文章が多いです)


〈豚バラとサンチュ〉

これらを使う
豚バラの脂の多いとこを炒める
下にサンチュを敷いて麺をのせ豚バラには焼き肉のタレ


〈牡蠣とロマネスコとヤングコーン〉

牡蠣は生食用を使う
アルミホイルで皿をつくりロマネスコを敷いて牡蠣とヤングコーンと椎茸をのせる
バターはレンジでチンして溶かしとく。〈喫茶店のナポリタン〉はうまいですね
麺が
仕上がってくる
グリルされた状態、ここに溶かしバターをかける
完成。牡蠣を生食用にしたので、牡蠣は半生。たまらん。


 以上、私の「大人のナポリタン」研究成果の発表を終わります。(聴衆から拍手)

 でも普通につくってもうまいですよね、ナポリタン。


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