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京都鉄道博物館 湖西線開業50周年記念 521系0番台運転台特別見学

1974年7月20日に湖西線開業50周年を記念して、京都鉄道博物館にて湖西線を走る521系の車内及び運転台特別見学が開催された(6月8日〜6月11日の期間限定)。
車内見学は入館料のみで可能であるが、運転台は事前予約が必要で、まさに特別見学となった。期間中は521系に加えて、かつて同線を走った117系も合わせて公開され、両形式が並んで公開された。なお、117系の内部公開は行われていない。新旧の車両が並ぶこと、521系に至っては湖西線の近江今津より北側のエリアを普段走行しているため、京都でお目にかかれるのは貴重である。今回の特別公開は京都駅構内の留置線と繋がる搬入スペースに入線し、見学可能となっている。


今回公開された521系は、金沢車両区敦賀支所所属のE4編成で、北陸新幹線敦賀延伸開業後、敦賀ー金沢間の車両はすべてハピラインふくい、IRいしかわ鉄道に譲渡されている。一方で敦賀以南のJR北陸本線は引き続き521系が使用されるため、敦賀支所所属の車両はJR西日本の所属となる。運行範囲は北陸本線の敦賀ー米原間、湖西線の近江今津ー近江塩津間となる。

車両を正面で間近に捉える

駅で正面から車両をとらえることは不可能。特別公開だからこそ撮影できる一枚。
521系のパンタグラフ部分。交流、直流いずれにも対応できる構造となっている。
端子部分が切り替えできる構造で、走行しながら切り替えできる。
登場時の塗色に変更された117系。新快速の表示幕が表出された。

4分間の運転台見学

事前予約制で521系運転台見学の機会を得た。架線への電力供給を止めているため、車内に簡易ライトが設置された。車内が幾分暗く感じるがご容赦いただきたい。

運転台部分。
機器類は223系などと共通しているが、ワンマン運転に対応できるためドアスイッチも完備。
モニター部分。機器類に触れないよう養生テープが張られている。
様々な装置が配置されている
列車無線とワイパー装置
少しブレているが、交直切り替えレバー
車掌用のドアスイッチとマイク。
助士席側
貫通扉部分
足元周り。足元空間は意外と広い。

521系車内

車内案内表示器と路線図。敦賀車両センター所属の車両がハピラインふくいに乗り入れることはあるのだろうか。
お手洗い部分。車両連結部分に窓が設置。
川崎重工製造

117系とのツーショット

貴重なツーショット。歴史を感じる1枚。

117系は1979年に運転開始し、当時JR京都線、神戸線を走る新快速113系、153系電車の置き換えとして投入された。私鉄各社との差別化を図るため豪華な内装を施し、最高速度115km/hにスピードアップ。シティライナーの愛称が付けられ平成初期まで活躍した。JR民営化後、新快速に221系が大量投入され、一気に活躍の場を狭めるが、2023年3月まで湖西線、草津線、嵯峨野線、奈良線の快速・普通列車として走り続けた。引退後は117系トップナンバー車両1両が京都鉄道博物館で保存されている。

117系側からのツーショット
521系からのツーショット

湖西線開業50周年

1974年7月20日で湖西線は開業50周年を迎える。開業記念日となる7月20日には、225系6両編成びわこおおつ紫式部とれいんを使用した特別列車が運行される。また、この日は近江今津駅周辺でマルシェが開催されるなどお祝い行事が目白押しである。
湖西線の建設、開通後の効果などについては別の日記で紹介しているので割愛する。

開通50周年の幟。素晴らしいデザイン。このデザインのグッズが欲しい!!!
湖西線を駆け抜けた車両が並ぶ。この中で現在も同線を走るのは223系と681系のみ。

この他、京都鉄道博物館内では湖西線建設や開業当初の沿線の様子が記録された写真展も開催中である。写真展は著作権の都合により撮影できなかったが、50年前にタイムスリップできるような展示構成となっている。

おまけ

右のクリアファイルは運転台見学参加者限定の記念グッズ
京都鉄道博物館ミュージアムショップ限定発売のクリアファイルとアクリルキーホルダー

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