独立して起業して1年で失ったこと
2022年の10月にフリーランスになり、2023年の1月6日から会社化して、丸一年が経ちました。
なんとか1年やってこれた、とはいえ自分一人だけなので、そんなに感慨があるわけではないですし、このようなことを書いても見て鼓舞される社員がいるわけでもないのですが、ここしばらく書くという視点でモノを書いていなかったのでいい機会だと思って書いてます。
2023年1月6日に創業したのは、実は単純に「年末年始で役所が閉まってたからとりあえず1月6日に持ち込んだから」です。
そして会社の形式にした理由も、「お客様からの要望」と言った側面が強くて、でもまぁ会社にしてなんとなく信用が生まれたかな、とも思ってます。
そんな身も蓋もなくできた株式会社Okibiですが、もしかしたら将来もう少し大きくなったら、目をキラキラさせて違うストーリーで創業経緯を話しているかもしれないので、ここら辺はこれを読んでる皆様だけの裏話だと思っておいてください。
この1年間は、はっきり言って「楽しかった」しかないような日々でした。国内出張も北はいわきから南は沖縄まで、海外出張も、アメリカ、韓国、台湾と行けたのは、ひとえにこれまでの貯金と日々お仕事をくださるお客様があったからです。
こんなことを書いてると「お前に遊ばせるために仕事を発注してるんじゃない!」と怒られそうですが、こう見えて真面目にお仕事として行っていて、売り物としての自分の価値を上げてお客様に還元するための必要なアクションとチャレンジでした。
そこで冒頭のタイトルに戻るのですが、2021年にサラリーマンを辞め、1年半ほどアウトドアの会社に勤めて、独立して今に至るまで、自分の選択ではあり、正直得たことの方が多いですが、失ったこともあったな、と思ってまとめてます。大きくは2つ。
失ったことの一つ目が、公私、です。
オンオフの切り替え、と言ってもいいかもしれません。
サラリーマン時代は、平日がオン・週末がオフ、そんな感じで強制的にオンにされるおかげで、自動的に週末はオフとして切り替わっていたのが自然でした。だからこそ長続きをするというか、相当に恵まれていた環境だったなと思ってます。
ところが今の仕事は、レジャーや旅行、地域の産業で仕事をしている中で、全てがオンになっていて、家にいるときだけ無理やりシャットダウンしているような生活です。旅行のつもりでどこかに出かけても、「ここはどうなっているのだろう?」「どうやって集客するんだ?」「あーこういう動線でこう誘導するのか!」「ウォシュレットって本当最高だなお尻が甘やかされている」とかを常に考えてしまいます。
正直、最高です。
元々、人はなんのために仕事をしているのでしょうか?
別の言い方をしましょう、あなたは、誰から、何から、報酬をもらうのでしょうか?
サラリーマン時代は、上司、あるいは会社に(間接的にお客様)報酬をもらっていました。つまり会社のために、そのルールに則って働く、という感覚です。
今は、お客様から直接です。明確なルールはありませんが、だからこそ常に最善を尽くす必要があります。
ただ、常にオンになっている状態は、アドレナリンが出てしまって寿命を縮めそうだなと個人的には思ってます。スポーツ選手がトレーニングと休息のバランスを取るように、私たちもオンとオフのバランスは取るべきです。
だってほら、この文章ですら仕事のような感覚で書いてしまっているんですから、もっとくだらないことを楽しくやらないと長生きできないなと思ってます。
失ったことの二つ目が、替えが効く仕事、です。
サラリーマン時代に、一個人として求めてやまなかった「自分にしかできない仕事」。組織としてはそのような仕事ばかりを作っていては失敗で、「いかに担当が変わっても持続的に回る仕事に変えるか」が組織からは求められていると忖度していました。
逆に今いただいているお仕事は、「金井さんだからお願いしている仕事」「金井が必死に頭を下げて出してもらえた仕事」のようなものがありがたすぎることにほとんどです。ただこれは、5年くらいのスパンで、自分の会社に人を雇う、などを考えた時に抱え続けてはいけない課題だな、とも思っています。
だって、今、自分がインフルエンザや不慮の事故で倒れたら、仕事が止まりお客様に迷惑をかけてしまう。これは本当にあってはいけません。
だから昨年一年は仕事をいただくことに必死でしたが、今年は万が一に備えながら、今いるお客様に最大限価値を提供し続けられる仕組みづくり、をしなければいけないな、と考えてます。
もし、金井と一緒にアウトドアの業界で働きたいな、と思う人がいたらこっそりでもいいので連絡をください。
まだ自分の会社で雇うとかはできないのかもしれないですが、アウトドアの領域であなたの才能を最大限に発揮する方法を、一緒に考えられるかもしれません。
ああほら、結局、真面目な感じになってしまいました。
ここで、
「◯ん◯ん!!!」
とか大声で叫び出したいところですが、品性だけは失わずにいきたいので辞めておきます。
え、何言ってるんですか?新年!ですよ、やだなぁ。
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