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「魂」は存在するのか。

今日からいよいよ、毎日書評チャレンジの100冊目を読み始めました。最後にして最大のボリュームを誇る『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版』です。

気が滅入るような分厚さの本を、数日かけて読破しようと思っています。(現状751ページ中301ページ目まで読み進めました)

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すでに 40% ほどまで読んできたわけですが、まだ本題『死とは何か』の議論にすら到達していません。

今のところ語られているのは、

『そもそも「魂」は存在するのか?』
『存在するとして、魂は不滅なのか?』

という、THE哲学!!みたいな内容です。(というより、この本自体が哲学の入門書的な内容が綴られている)


正直、最初の2章までは、あまりの難解さに「もう嫌だ!!」と本を投げ捨てたくなるぐらいの心境でした。ツッコミたくなるほど回りくどい説明と、読み飛ばしを許してくれない雰囲気(ひとつ読み飛ばしたら次の内容が意味不明になる)に、読破すること自体を諦めそうになった瞬間もありました。

ですが、3章あたりから著者の論調のクセが掴め始めて、少しずつ面白くなってきています。というか、数学の証明問題を解いているような非常にロジカルな展開になっているので、条件分けの分岐パターンをしっかり掴んで読めば、逆に明快な理論が綴られているとも感じるほどです。


ここまでの章で語られてきた『魂は存在するのか』という議題に対しても、

魂は存在する(人間は身体と魂で構成されている)=二元論
魂は存在しない(人間は物理的な存在にすぎない)=物理主義

という2つの立場それぞれの主張に対して、適切な反論と論拠を示しながら、可能性をひとつひとつ潰していき、「魂が存在する明瞭な根拠」を見つけようとする思考プロセスを一緒に辿っているような構成になっています。

そして、現時点の結論としては、「魂の存在を認められる説得力を持った理由が見当たらない(=魂が存在しているとは言えない)」という形で著者はまとめています。

ただし、かと言って、魂が存在していないという明瞭な理由も認められないのですが、魂は存在する主義論者の唱える「魂が存在しないとありえない現象(例:臨死体験, 意識の本質など)」については『現時点で説明の仕方がわからないだけで説明できないとは言い切れない』という前提の元、著者は【魂は存在しない】という主張の方が(今の段階では)優れているという結論を採用しているというわけです。


はい、皆さんの言いたいことはわかります。

こんな説明聞いても頭には「???」しか浮かばないし、まして、そんなことを考える必要性も理解できませんよね。僕も読みながら同じ感想を抱いてます。


ただ、、、哲学ってそういうもんだよ、きっと。

とりあえず最後まで読んでみます。ここまで丁寧にロジックを積み上げていく著者が、『死とは何か』という大きな命題に対して、どんなプロセスで結論に導くのか。数学の証明問題を読み解いていく気持ちで、読み進めていこうと思います。(また感想はブログなどでまとめるのでお楽しみに)


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というわけで、今日の記事は以上です。
明日と明後日は寒いようなので、皆さん風邪には気をつけていきましょー!

では、またあした〜!

▶︎ 合わせて読んでほしい記事 ◀︎
≫ 答えの「わからない」ことが良いときもある。
≫ 何歳になっても「わかること」より「わかろうとすること」の方が大事。
≫ 知るは難しく、行うは易し。


今日は2,600字ほどの記事を更新してます。
稲盛和夫さんの『心。人生を意のままにする力』の書評です。


おまけ:12月27日の日記

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