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元カノが結婚するときの、あの感情のようなもの。

熱海(東京)に向かう夜行バスでこの記事を書いている。

アフィリエイト界の神・ノマド的節約術の松本さんは「移動中が最も作業が捗る」と言っていた。僕にはにわかに信じられない。手元を見ずに書けば酔うことはないのだろうか。

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今日はお昼に学生人材バンクの玄洋さんとランチに行った。

場所は「cafe スマイル工場」。僕が3年間経営していたカフェのあった場所に、今週の月曜に新しくオープンした飲食店だ。

本音を言えば、一人で行くのは怖かった

関係者から「行ってあげて」という声は一言もなかったし、もしかしたら行ったら嫌がられるんじゃないかと思ってた。(昔の彼氏が結婚式やってきたみたいな雰囲気になる可能性も全然あり得るわけで)

なにより、あの場所に入るのは最終日の号泣した日以来だ。一人で行ったら泣きそうな気がした。

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すでに来店した人のSNS投稿で知ってはいたけど、店内は当時の面影が残ってた。リニューアルのたびに黒板塗料を重ね塗りした黒板の壁面や、いろんなドラマをともにしたユカハリタイルのカウンターは、当時のまま使ってくれている。

僕のいた跡が、(意図したわけじゃないだろうけど)そこには確かに残ってた。残されてた。

自意識過剰なのはわかってる。けど、「お前がいたから今ここがある」と言ってもらえてる気がした。いや、自意識過剰なのは重々承知だ。

ただただ、嬉しかった。(書きながら涙が溢れた)

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帰り際、入店時には厨房でエセエセと調理していた店主が僕に気づいた。

気づいた瞬間、屈託のない笑顔で「来てくれたんですか!ありがとうございます!!」と。その表情と声のトーンで、僕の複雑な気持ちは全て吹っ飛んだ。

僕にとって大事だった場所は、あの場所にとって良き相手に使われている。

この感情は、元カノが結婚した時のあれだ。幸せになってくれたことへの嬉しさと、過去の思い出に浸るちょびっとの切なさとが混ざった、あの感情だ。


拝啓 末広温泉町154の物件さま
僕も自分の愛すべき相棒と次の道を歩き始めてます。お互いに良き未来に向けて歩みを続けましょう。では、また会う日まで。


(高速バスでも書ききれた)

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