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世界に影響を与えた「パーフェクトブルー」解説

多くの映画作品に影響を与えてきた今作ですが1番有名なのはブラックスワンでしょう。
影響された部分も含めて解説します。

現実・夢・劇が入り乱れて進む為複雑な構造になっている。

本当はアイドルのミマが本物で今の女優の自分は偽物なんじゃないかと考えでてくる幻覚とルミによるアイドル未麻とルミ自身の二重人格。現実・夢・劇中のドラマという3層が入り乱れる目まぐるしい展開が余計わかりづらくなります。

ーテーマー
この作品のテーマの一つとして、「光と影」ということが挙げられます。例えば「未麻ともう一人のアイドル姿の未麻(我々はヴァーチャル・未麻と呼 んでいました)」であり、またステージに立つものとそうでないものとして「アイドルとそのファン」、「タレントと裏方スタッフ」といった対比です。

脚本家渋谷、カメラマン村瀬、事務所社長田所、未麻ファンの内田殺人、アイドル未麻、そして「未麻の部屋」管理人の全てがルミ。話の流れや殺害方法(目を潰すという特徴)からカメラマン村瀬と脚本家渋谷と事務所社長田所の犯行はルミでした。未麻が見ていた幻覚アイドル未麻はおそらくルミの二重人格と未麻のアイドルのままいた方が良かったんじゃないかというとこから重なりあのような幻覚が見えてしまったのだと思います。
そしてラストに出てきたあの部屋はアイドルを続けていた頃の部屋になっており外の風景も違い金魚が生きてることからルミの部屋だったということですね。マネージャーが二重人格で完全に未麻(アイドル時代の)になりきっていたんですね。

ー女優としての未麻ー
「あなた、誰なの?」

撮影の待ち時間に、この一行だけのセリフを必死に練習する未麻。彼女の口から繰り返されるこの「あなた、誰なの?」というセリフは、本作が観客に投げかける問いそのものです。

未麻自身もストーカーへの恐怖、女優業でのストレス、幻覚などから精神的に追い込まれ現実と、夢、劇中の区別がつかなくなっているため繰り返しの描写や観客すらも気づかないほどの現実と劇中の混合された描写が素晴らしかったです。

おそらくミスリードとして使われていたME-MANIA(気色悪い警備員)。そっ手に気をそらしておいてルミが最終的な黒幕だとはうまいなと思いました。ストーカーに襲われたとき、未麻がストーカーの頭をガツンと一撃するシーンがありますが、あれは殺したのではなく、気絶させたのだと思います。(後始末はマネージャーの仕業でしょう。)

ブラックスワンとの共通点として鏡を見な時に幻覚が映るシーンを何度も使ってます。。

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