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超高齢化社会に向けて考えること


高齢者の割合

日本は、1970年に「高齢化社会」といわれ四半世紀以上たちました。
ここに来て、「高齢化社会」というワードは更に注目を集めています。

そもそも、「高齢化社会」とはどういった状況のことをいうのでしょうか。
内閣府 平成18年版 高齢社会白書(全体版)では、「高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」と呼んでいる。」とされています。

それをふまえたうえで現在の高齢化率を見てみると、2022年9月15日現在推計で総人口の約30%の人が高齢者となっています。

「年齢3区分別人口及び割合(2021、2022年)ー9月15日現在」(総務省統計局)(2024年2月13日に引用)

総人口の約3分の1が高齢者であるといえます。
約50年で、総人口における高齢者の割合は4倍以上になり、ハイペースで高齢化が進んでいます。

高齢者の健康寿命

人々の寿命が延びるのにともない、高齢者の健康寿命も長くなっています。
内閣府 「令和5年版高齢社会白書(全体版)」によると、「健康上の問題で日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、令和元年時点で男性が72.68年、女性が75.38年」となりました。

「健康寿命と平均寿命の推移」(内閣府)(2024年2月13日に引用)

この状況を鑑みると、65歳以上を高齢者と定義しているものの、65歳なんて「まだまだ若者」といえるのかもしれません。

人生100年時代といわれ随分たちますが、人生110年時代といわれる日もそう遠くないのでは?と感じます。

高齢化社会のこれから

昨今では、65歳で退職をして家でゆっくりとしているという人は年々、減少しています。
定年を70歳にするなど、高齢者の雇用に力を入れている企業も増えており、高齢者という言葉はどこえやらといった状況です。
また、65歳で退職はしたものの、地域の為に活動をされてらっしゃる方々もいらっしゃいます。

やはり人は、誰かの役にたてることで喜びを感じることができるようです。

一昔前であれば、20代の若者と70代の高齢者が同じ職場やフィールドで働くということはありえないことでした。

核家族社会ともいわれている現代において、様々な年齢の人が関わりあえる機会があるというのは、良いことが沢山あると筆者は思っています。

まず、高齢者の方は様々な時代の移り変わりを肌を持って体験してこられています。多くの知見や知恵をお持ちでしょう。
いざという時の引き出しの多さは、とても勉強になります。

また、若者は新しい時代を作り上げていく存在であり、今まで聞いたことも見たこともないような世界観や知見を持っていることが多々あります。

両者が交流することで、古いものと新しいものが融合し、イノベーションが生まれることも多いのではないでしょうか。

最初はお互いの価値観や感覚が合わず、衝突することもありますが、意地をはらず、お互いの価値観を認め合えば、きっと様々なものが生み出せると思っています。

                                      

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