見出し画像

アイステージLa Cage aux Épinesを観劇した話

タイトルの通り、アイチュウザステージLa Cage aux Épinesを観劇したのでその感想を記録しておきます。

0.はじめに

今回の公演を見て一点の曇りなく「良かった」の感情で満たされてる方には水を差すことになるかもしれないのでブラウザバック推奨です。
批判的な意見とジェンダーに関する表現を含みます。

前回の観劇メモはこちらから↓

1.脚本

前回公演の感想(上に貼った記事)はざっくりまとめると

・個々のキャラクターの表現はとても良い◎
・脚本がうーん…。
・ライブパートも天天アルケミが物足りない…。

という感じでした。

キャラクターの表現の部分は前回までから引き続きなので言わずもがな◎
なので脚本とライブパートについて。

今回の脚本は、、、とても良いですね
原作でもかなり衝撃を受けたエヴァとバベルの関係。その告白をきっかけに起きる他のアイチュウたちの関係性の変化。この辺りの一連の件がしっかりまとめられていました。

そもそもこれまでのアイステージというのは原作設定準拠のオリジナルストーリー
//世の中の漫画で言うところの10巻と11巻の間に存在した"10.5巻"のような。アニメで言うところの"OVA"のような。
そしてその全てがコンテストでの優勝をかけてオーディションを行い、その過程で起こるドラマを描いたもの。

一方で今回の公演はと言うと、原作のストーリーの内容+申し訳程度のコンテストという感じでした。
//いちおう今回のコンテストの主催のトミーさんの一言がきっかけで澪やエヴァの感情に変化が起き、バベルの告白…と続いていくように描かれていましたが…。
今までのオリジナルストーリーがつまらなかったとかではないのですが、やはり原作のストーリーの良さを感じましたね。

一点だけ脚本で気になったのは最後のトミーさんのネタバラシのところ。
あのオチ(?)が薄すぎないですかね。いまいちなんで英語喋ってたのか腑に落ちないというか…。コテコテの関西弁だと説得力がない的な説明はしてましたがオチに持ってくるほどの理由か?と。それだったら特別公演で言ってたような「実はタイアップは世界規模じゃなく、日給8千円で地方営業します」みたいなのの方がよかったような…
加えて、この薄いオチで"笑い待ち"みたいな間を作ってたのもしんどいポイントでした。
//やっぱりオリジナル部分の脚本が…

あと全体的にアドリブコーナーが少なくなっていたのも寂しいですね。
前作で言うとランスロと池袋さんの絡み、ローエカで言うと日替わりゲストとの絡み。ああいうエチュード的な要素が生の舞台の魅力だと思ってたから。
//それを特別公演に全振りしたと言われれば合点がいきますけど、特別公演は特別公演で「何しても許されるだろ」感と支離滅裂なストーリー展開がしんどいです。通常公演のパロディーなので通常公演観劇中にその記憶が想起されるのも。見に行かなければいい話なんだけどライブは見たいのよなぁ…。

2.ダンス

今回のライブパート(コンテストの場面)では今までの形式と少し違い
予選で既存曲を披露→決勝進出2組を決める→決勝で2組だけ既存曲披露→優勝グループが今回の新曲披露
という形でした。
つまり、今までの形式ではゲームシリーズからの既存曲は全組披露。どの組が舞台オリジナル曲を披露するのか?という構図だったのが
どの組がゲームシリーズからの曲をもう1曲と舞台オリジナル曲を披露するのか?に変わったわけです。
複数公演見に行ったので全組の既存曲を見る事ができましたが、1回しか行かない方とかはショックが今までより大きいかもしれませんね。
//推しを優勝させてあげられなかった+既存曲もう1曲見れなかった+しかも後からTwitterで見たレポによると見れなかったもう1曲は一番好きな曲だったではないか…… みたいなことが起こりうるんですよね。なんたる悲劇…。

僕自身は1回も優勝できないユニットが出てくるぐらいのバッチバチのバトルでいいと思ってるので(DVD特典などで全パターン収録していただければ)べつにこの演出はアリだと思ってます。
//芸能界ってそういうところなんでしょ?

見出しにした"ダンス"について
ダンスはこれまでもネタにされることがありましたが
//100万ドルのにゃんこスター(※注1)とか
今回のアルケミについては2曲とも"どうしてそうなった"感が強かったです。
アルケミの今回の2曲(電マ、セイバー)とも振付が女性的すぎるという印象でした。

特に電マ(※注2)。いつかPerfumeかKARAか少女時代でみたようなダンス。ポプスタがやってるならまだしもアルケミがこれでいいんですか…?
セイバーの方も一緒で、加えてこの曲こそスタンドマイク使って振り少な目でいいんではと思ってたんだけど。セイバーって圧倒的歌唱力で魅了するようなイメージがあったのですが、原作のライブを見たからそう思ってるだけなのか?
解釈違いと言われればそれで終わりなのですがもっとオスみのある振りがよかったなぁ…。もう振りは変わることは無いから一生これなんだけど…。
あ、よかったところ皆無じゃないですよ、電マのBメロの黒羽パートのステップ。あれだけはめっちゃよかった。

ネタ要素でいうと天天のほこたか
サビでワカチコしながらフォーメーションの入れ替えするのやめてw天天は概ね振りもフォーメーションもよかったのにあれで笑ってしまう…。
花散るの振りは同じ扇子を使った振りの花鳥風月と比べるとだいぶよかったですね。
そうなんですよ、扇子ずっと開いてなくていいんですよ。曲調のせいもあるけどずっと扇子開いてて振りが単調になってしまってた花鳥風月よりだいぶ動きがあってよかったです。

リベルに関しては何も言うことはないです。演出も振りも最高だったじゃないですか。
悪魔のオペラのサビの振りめっちゃ良いです。あの「鳴り響く」表現いいですよね。
//凄いニッチで何言ってるか分からんと思いますが"腰を下ろして上半身回す"振り 好きなんですよね。
らみあびーた、演出完璧でしたよね。なぜああいう演出をアルケミでできないんだ。歌いだしの演出もそうですけどラスサビ前の3人向かい合って歌い上げるところ熱かったですね。
これは前回公演のメモで評価したグラモフォンのCメロを背中合わせで歌うところに通ずるものを感じます。

星夜のソロ、正直振りはそんなに覚えてない。すまん。めっちゃ踊ってるなぁとは思って見てた。アニメ版アイチュウのOPで見た 指で星を書く振りがあったことは覚えてる。1人だけどステージいっぱい使ってたのよかったですね。
と書いてて思ったけど、改めて今回星夜1人である必要なかったよな…。
設定上星夜一人である必要があった部分はどこにもなかったような…
//となるとあれんさんの都合が合わなかったが理由なんだろうね

3.さいごに

所感はそんなところ。今回も批判的な意見が多めの内容になってしまいました。
今回公演も初めてアイステージを見た方にはどう受け取ってもらえたのか気になるところです…
//そもそも今回初めてアイステージ見たって人いるんか???チケ代高いし特別公演とかいう茶番あるし…
この記事自体も略称使ってたり今までの公演の話してたりで初見さん向けの内容じゃなかったですね。

今後の展開のための考えとかも書こうと思ったのですが話題が発散しそうなのでまた別の記事を書く時のネタに取っておきます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


---
※注釈
注1) 100万ドルのスリル(Lancelot)でのイントロとアウトロ部分での振りが、にゃんこスターのネタの振りに見えるというもの。知らなかった方は今一度映像見直してそれにしか見えない呪いにかかるといいわ。
注2)電脳マトリクス(Alchemist)。この略し方してた筆者はフォロワー数名にブロックされたらしいですよ。ウケるね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?