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支援者目線の勝手な言葉

「行けば楽しいから」
「せっかく来たんだから」
「これも経験だから」

「行けば楽しいから」、以前は、私もそう言いながら、利用者を外出に連れて行っていました。しかし、これは強引なやり方です。あの頃、利用者は外出が好き、出かければ楽しいと勝手に思い込んでいました。

旅行に行って、水族館に入りたくない、ショーを観たくないと言う利用者がいました。全身を使ってヤダというアピールしている利用者に対して、「行けば楽しいから」、「見たら面白いよ」などと、なだめながら連れて行きました。その結果、ショーの最中に利用者さんが靴を投げたり、水族館の床に寝転んだりして大変なことになりました。おまけに利用者を注意していました。

私たちは、それ以外にも「せっかく来たんだから」という言葉を使います。でもそれは支援者の一方的な視点です。利用者の中にはせっかく来たのではなく、連れて来られただけの人もいます。もしヤダだと表現しているのであれば、その声を聴いてその場から離れる支援をしないといけません。

また、「これも経験だから」という言葉も使います。しかし利用者は学校生活や家庭での生活を通じていろいろな所に行き、いろいろな体験をしています。余計なお世話です。この場面で経験が必要なのは、利用者の外出支援をする支援者です。

アドラーは、対人関係において相手の目で見て、相手の耳で聞き、相手の心で感じることが大切だといいます。私たちは言葉にならないメッセージを相手の立場になって感じて支援をしなければいけません。

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髙橋良壽(たかはしりょうじゅ) 1965年06月28日生まれ アドラー心理学に出会い、人生の後半を楽しくすごしています。 社会福祉法人クローバー理事長。 ちはる塾おとな学部おとなの研究コースに所属。

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