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安心できるようにする(教える技術より)

今日は中野のエクステンションで「教える技術」の2回目が開催されます。実りある講座です。

昨日、グループホーム支援者と懇談をしているとき、先週の講座のメモの中の一文が目に留まりました。

向後先生のお話に、教える者は受講者が安心して学べることを意識しなければいけないという注意がありました。そのためにインストラクションには5つの要素があり、それを実行することが必要とのことでした。

先生のおっしゃるとおりで、講座等を受講するときは山のような不安を抱えて講座に参加します。不安がいっぱいあると講義内容も充分に理解できません。

昨日のグループホーム支援者の話は、今月から宿泊を始めた入居者さんが夜、寝なくて困っているとのことでした。記録には毎日、不眠に関する記載があります。でも一日だけ良く寝ている日がありました。その日はヘルプで別の事業所の職員が宿泊した日でした。

その職員は別の事業所です。でも入居者との付き合いの古い職員です。入居者は間もなく50代を迎える方です。年始までご家族と一緒に眠っていました。言葉だけでは状況理解が難しい方です。それがいくらかの体験のあと、グループホームに泊まることになりました。毎晩、この先自分はどうなるんだろう、そんな不安でいっぱいなのだと思います。どんなに支援者が優しい言葉をかけてもその人にとって支援者は知らない人です。知らない人に見守られて眠ることは誰でも不安です。

私たちは定期的に支援者会議を開きます。その際、担当の支援者から課題が明示されます。きっと、この方の場合、夜眠れるようにするという課題が出されます。でもこれはご本人の課題ではなく、支援者の課題です。支援者の使命としてその方が安心して眠れるような人間関係をいち早くつくらなければいけないのだと感じました。

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