うんちん箱にうんちんを…(昭和のおもかげ)
久しぶりに路線バスに乗って駅に向かいました。腰を悪くしてからというもの、最寄りのバス停まで歩くのも億劫で、駅に出るにも車を使っています。今日は車が使えず、バスになりました。
バスに乗ると幼少期の恥ずかしい思い出がよみがえります。
昭和40年代の中ごろ、バスはワンマンバスに変わりました。それまではバスの中扉の所に車掌さんが立ち、料金の徴収をしていました。ちょうど、ワンマンバスに切り替わったときの思い出です。
そのころ、父親が国立病院に入院していました。ある日、母親が小学校に迎えに来て一緒に父親の病院に行くことになりました。そのときにワンマンバスに乗りました。
バスの運賃の支払いは、今は電子マネーがほとんどです。以前は、料金の支払い方法についてアナウンスが流れました。こんな感じです。
運賃は正面の運賃表をお確かめにうえ、運賃箱に正しく運賃をお支払いください。
そのアナウンスが、小学校低学年の私には「うんち」に聞こえました。そこで母に聞きました。
「お母さん、箱にうんち、入れるんだって」
当時から、私は声が大きかったようです。乗客が一斉に笑い出しました。
最近では、バスに乗っても、運賃箱のアナウンスは流れなくなってしまいました。少し淋しいです。大きくなってからもこのアナウンスが流れるたび、一人で笑っていたことが懐かしく思えます。
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