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お金をもらうということ(教える技術より)

02月14日に早稲田大学オープンカレッジ2019冬講座「教える技術・第6回」が開催されました。この講座も今回が最終回です。何回かに分けて学んだことを書きます。

今回の講義の中で、向後先生から、「教えるときはお金をもらった方が良い」というお話がありました。私も、ときどき依頼を受けてお話をさせていただくことがあります。「講師料はおいくらぐらいお支払いをすれば…」なんて聞かれたことがあります。でも、お金をいただくなんて…と、思ってしまいます。

一度だけ、思った以上の謝礼をいただいてびっくりしたことがあります。あとから、あの内容で良かったのか、期待に応えることができただろうかと不安になったことを思い出しました。お金をいただいて、とは思いません。でも先生がおっしゃることは、お金をもらうことで、このふりかえりの意識が変わり、自分も成長していくということなのではないかと思いました。相手が満足してくれたかどうか、この問いかけは常に必要です。

私たちの支援も同じです。

障害福祉サービスは、障がいのある利用者さんたちが利用してくれることで成り立っています。福祉事業所はサービス提供した分だけ行政に請求をあげます。サービス内容に応じて利用者さんから対価をいただきます。意味合いは一般のサービス業と変わりません。

しかし、残念なことに支援者の意識は、「支援をした」という実績を作るだけで、「満足」というところに到達していません。ゆえにふりかえりは、利用者さんが満足できたかどうかではなく、支援ができたかどうかで完結しています。

インターネットで検索をすると、利用者さんの満足度調査を始めている法人や事業所がわずかながら存在します。これからは、利用者さんの満足度を調査するということをしていきたいと思います。

今回のお話は、相手の満足の対価としてお金をもらうということを意識するきっかけになりました。

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