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コミュニケーションとしてのフィードバックを応用する(教える技術 5回目より③)

01月09日(木)から早稲田大学のエクステンションセンター中野校で向後千春先生の「教える技術」が始まりました。今回もそこで学んだことを障がいのある方への支援場面で活用すること、また支援者の働き方改革への活かし方を考えて書いていきます。

5回目は、コースの設計の続きです。コース設計においては、フィードバックを上手に取り入れることが大事です。そのフィードバックには、「強化としてのフィードバック(即時)」「情報としてのフィードバック(KR情報)」「コミュニケーションとしてのフィードバック(学習会全体へのコメント、助言)」の3つがあります。私は、最近、コミュニケーションとしてのフィードバックを応用して取り入れています。今日は、そのことについて書きます。

コミュニケーションとしてのフィードバックは、コース全体へのフィードバックです。たとえば、学習のコース中に学び手に対して、不安はないかとか、順調ですね、と声をかけてコミュニケーションをはかっていくことです。

私は、何かを教える場面ではなく、他事業所や他職種と連携をする際にコミュニケーションとしてのフィードバックを応用して使っています。私が中心となって事業を進めたり、支援計画を実行することがあります。私の場合、何か思いつくと一人で暴走してしまう欠点があります。その結果、ふりかえると誰もついてきていないことがありました。その反省から、コミュニケーションとしてのフィードバックを活用しています。

会議のあとや準備の節目にメンバーにメールをします。それは、提案に対する感謝だったり、進行具合を確認したり、不安や疑問はないかと尋ねます。最初の頃は、無反応だったり、別にありません、大丈夫です、という程度でした。しかし、しばらくすると反応が返ってくるようになりました。ただし、メールを返してくれるのは極一部の人です。返事をもらうことが目的ではなく、コミュニケーションをとることが目的なので、気長にメールを送っています。

最近、業者の方と打ち合わせをすると、打合せの後すぐにメールが来ます。そのメールには、打合せのお礼と、その日の打合せ内容が書かれています。営業だからと言ってしまえばそれまでです。しかし、これも一つのコミュニケーションとしてのフィードバックではないかとか思っています。

目的は、相手との関係を良くして、ゴールに到達することです。勢いや情熱だけでゴールを目指す時代は終わりました。より良い状態でゴールに到達できる工夫しなければいけません。そのヒントは、他職種や他分野とのやりとりの中にあふれています。

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