夏休みの思い出と私の人生の指針となる言葉をくれた先生の話
夏の思い出です。私が小学生だったころ、夏休みになると必ず出かけていた博物館があります。しかし、残念なが今は閉館してしまいました。また、そこに連れて行ってくれた人に言われた言葉があります。その言葉は、50年経った今でも私の指針になっています。
東京の大手町に「逓信総合博物館」というのがありました。残念ながら、2013年に閉館し、今では建物も解体されてしまいました。そこは、情報に関する博物館でした。郵便や電話に関する体験ができる場所でした。また、そこでは、毎年夏になると切手の展示会が開かれていました。私は、夏休みにそこに行くのが楽しみでした。
切手の展示会
切手の展示会に出品される作品は、自分でテーマを決めて切手を専用のアルバム「リーフ」に貼って作ります。私も何回か出品をしました。一度だけ入賞をして賞をいただきました。そのときは、リーフに日本地図を書き、そこに「自然保護シリーズ」の動物切手を動物の生息地ごとに貼りました。私が小学生の後半のことです。
そのころの私は、地元の公民館で月に一回開催される「切手教室」に通っていました。そこで作品を作っていました。作品を作るときには「ヒンジ」という専用の紙を使います。
「ヒンジ」をご存じでしょうか。切手をリーフに貼るときに使う薄い薄い紙です。今回、この記事を書くにあたり思い出し、ネットで検索をしてみました。
また、切手は素手で触ってはいけません。指紋がつくと価値がさがります。そこで先が平たくなったピンセットで切手をつまみ、このヒンジに貼っていました。
逓信総合博物館に行ったときのこと
切手の作品展が開催される夏休みになると、切手教室の先生が逓信総合博物館に連れて行ってくれました。切手教室には、地域の小学生5~6人と中学生ぐらいの人が1~2人ぐらい参加していました。先生役を務めてくれていたのは、工業高校で教鞭をとる若い先生と、日本郵趣会の会員という肩書の年配の人でした。
私は、工業高校の先生が大好きでした。この先生から教わった言葉があります。逓信総合博物館に行ったとき、どこかのベンチに座ってアイスクリームを食べながら聞いたような気がします。ただし、この情景の記憶は確かではありません。
どういう文脈でその先生がその言葉を言ったのかは覚えていません。しかし、先生が言ってくれたことはしっかり覚えています。その言葉が今の私の人生の指針になっています。先生は、こう言いました。
「人に100%の満足をしてもらうには120%の準備をしなくちゃいけないんだ」
私が高校生のとき、バスの中で偶然、この先生に会いました。そのとき初めて工業高校の先生だということを知りました。先生は、私が通う高校の一つ手前のバス停にある高校の先生でした。もう一度会いたいです。
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