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お手紙を頂戴しました

先日、グループホームに入居されている方からお手紙を頂戴しました。「あとで読んでね。奥さんには内緒。」と言われながら渡されたのでドキドキしながら受け取りました。

その場を離れてから手紙を拝見すると、先日、その方のお母様が亡くられた際、私が葬儀に参列したこととその日にその方を車でお送りしたことへのお礼が書いてありました。その日の夜、グループホームに電話をして手紙のお礼を言いました。

その方には一週間に一度はお会いしています。お母様の葬儀のあとも何度もお会いしていろいろな話をしました。しかしご本人は、私に何かお礼をしたいと思っていて、でもどうして良いかわからなくて困っていたそうです。それをグループホームの支援者に話をしたところ、手紙を書くことを提案されたとのことです。ご本人は手紙を書いた経験はなく、支援者が一緒になって書いてくれたと話してくれました。

電話をした夜、その支援者が勤務ではなかったので、その支援者にもお礼の文を書いてFAXをしました。その支援者の支援も嬉しかったです。身体介護やルーチンワークになっていること、生きていくために必要な支援は誰にでもできます。しかし、心を豊かにするような支援はなかなか行き届きません。この支援者のおかげで、手紙を書いた方も、私も幸せな気持ちになることができました。

従来の福祉はできないことをできるようにしたり、足りない部分をおぎなうようなサービスでした。でもこれからのサービスはちがいます。基本的な生活を支援するのはあたりまえのことで、そこに豊かさを足していくような支援が必要です。

昨日、手紙を頂戴した方にお会いしたので、私からも「ていねいなごあいさつありがとうございました」とお手紙をお渡ししました。

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