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ライフスタイルに沿った支援をマネジメントする

仕事の研修で、サービス管理責任者の補足研修を受講してきました。今日はその2日目、最終日です。

講師が悪い例として、自分の若い頃の支援について話をしてくれました。入所施設での入浴支援のときのことです。その当時は、決められた時間内にいかに効率良く、利用者の入浴介助をすませるかということばかり考えていたとのこと。以前は、支援者や施設の都合を優先する支援が一般的でした。

私が経営するグループホームでも同様のことがありました。気がつくと、利用者の入浴時間が短くなっていました。このときも夕方の支援者の都合でした。

入浴は、体の汚れを落とすだけの行為ではありません。人によっては自分をリセットするための大事な時間です。

ある利用者は湯船の中で思い切りバシャバシャするのが大好きです。お風呂の中でバシャバシャしてリフレッシュしているようです。

反対に、湯船につかることが嫌いな人もいます。その人はシャワーのお湯をさわるのが好きです。私は以前、その人を湯船に座らせようとして、ものすごく怒らせてしまいました。当時の私は、お風呂は湯船に肩までつかり、10までかぞえることが適切であると思っていました。今はものすごく反省しています。なぜなら、私は自分ができないことを利用者には強要していたからです。私は基本、湯船には入りません。自分は特別だと思っていたのです。

気持ち良さは人それぞれです。その人が心地良いと感じること、大事にして欲しいことを維持できるようにお手伝いするのが支援です。つまりはその人のライフスタイルを理解して、ライフスタイルを尊重することです。

ライフスタイルを尊重されているとき、人は幸せを感じるのだと思います。

そのライフスタイルを明らかにしてライフスタイルに沿ったサービスをマネジメントするのがサービス管理責任者の役割になります。

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