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これからの求人

福祉サービスを提供する事業所は慢性的に人手不足です。どこの事業所も求人のためにネット広告や、求人誌、折り込みチラシ等に対して多額の経費を支出しています。しかし、あまり成果は出ていません。社会では、仕事がなくて困っている人がいます。反対に働き手がいなくて困っている事業種もあります。この不釣り合いがどうにか解消できないかと悩んでいます。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。もともとは、小さな事業所の支援者でした。区域に同じように小さな事業所が複数あり、それを一つにして社会福祉法人をつくりました。社会福祉法人になって15年が経ちます。その間、事業の拡張もあり常に求人にお金を使って来ました

事業拡張と求人

社会福祉法人の事業拡張は、業績が上がった場合だけではありません。既存の利用者に新しいサービスが必要になり、事業所を立ち上げることがあります。その典型がグループホームです。

私が12年ぐらい前にグループホームを作ったときは、週に数日しか家に帰ることができませんでした。週の半分以上をグループホームで生活をしていました。

グループホームは、地主さんに家を建ててもらい、20年から30年の契約で家賃返済をしていきます。そのため、家が建ってしまったらすぐに事業を始めなければいけません。また、当時はすぐにでもグループホームに入居したい人がいました。

その利用者は、ご家族が急逝し住む場所がなくなっていました。そのため、数か月単位で複数の入所施設を転々としていました。入所施設に空きがないと精神科の病院で入院生活をしなければいけないこともありました。グループホームを待ちわびていました。

グループホームの建設は、いくつもの難題がありました。行政との調整も難航しました。その中で最後まで解決できなかった問題が支援者の雇用です。事業を開始する日になっても十分な数の支援者が集まりませんでした。そのため、私は日中に理事長業務を行い、そのままグループホームの泊りをしていました。

これからの求人方法

その後も、新しい事業の立ち上げや利用者の増員、さらには産休、育休、介護休暇などがあり、常に支援者の募集をしています。また、今まではインターネットや折り込み広告が中心でした。そこに加えて人材派遣、人材紹介にも依頼を始めたところです。

人材派遣や人材紹介は、高額な費用が発生します。また、紹介される人たちは福祉経験者ばかりではありません。全く違った業種の経験者がほとんです。しかし、将来的に派遣から直接契約に切り替えることが可能です。さらに多職種からの転職は、幅広い視点でものごとを見れるということです。利点を活かしていこうと思います。

すでに私の法人の支援者の中には、多職種からの転職者がいっぱいます。元の職業がカメラマン、美容師、秘書、車の営業、様々です。多職種の経験が活かせるのも支援という仕事です。来週、顔合わせです。新しい出会いに期待しています。

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