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音をたてないふるまい

事業所に来客があり、お茶を出したときのことです。学生のころにアルバイトで教わったことを思い出しました。私は、ファミレスで接客のアルバイトをしていました。そこでスーパーバイザーから「音をたてないで」と、何度も指導されました。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。日中に来客が来ると、事業所の利用者がお茶を出してくれます。接客が大好きな利用者がたくさんいてくれるので助かります。

しかし、夕方になると利用者が帰ってしまいます。そういうときは、自分でやります。バタバタしてあわただしい応対になってしまいます。

アルバイト時代の学びを活かす

私は、学生時代にファミリーレストランで接客のアルバイトをしていました。そこで、たくさんのことを学びました。それが今の対人援助職に活かされています。

冒頭の「音をたてないで」というのもそのときの学びの一つです。お店でお客様にお水を提供する際のコップの置き方を厳しく教えられました。コップを少し斜めにして、コップの底に指を添えてから置くと静かにコップを置くことができます。ガチャンと音がすると、お客様は不快に思います。また、仕草が雑に見えます。

不快感を与えない

お店は、お客様に喜んでもらうためにいろいろな企画やメニューを考えます。しかし、その前に意識をしなければいけないことがあります。それは不快にさせないということです。どんなに楽しい企画や美味しいメニューがあってもお客様が不快になったらだいなしです。また、従業員の態度が雑だと、お客様は大切にされてないと感じます。これでは、リピーターにはなってくれません。

お客様を不快にさせない、雑だと思われないようにする、これらは対人援助、福祉サービスにも必要なスキルです。

音をたてない、雑にしない

日ごろから、音をたてない雑にあつかわない、ということを意識していると物を投げなくなります。私は「ここに置いておくよ」と言って、連絡帳をポーンと机の上に置くことがあります。やってから、やっちゃった、と反省をします。

以前グループホームの支援者が、入居されている人に対して失礼な態度をとり、入居者を怒らせてしまいました。その支援者は、入居者がグループホームに帰宅した際に、その人の部屋のカギをテーブルの上に投げて渡しました。

障がいのある人の支援においては、その人にあった専門的なスキルが必要になることがあります。しかし、それ以前に、意識しなければいけないふるまいがあります。

ファミレスのアルバイトで学んだことがここにも活かされています。

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