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休憩時間は好きですか?

もちろん多くの人は「スキ!」と答えます。しかし、私が経営する事業所を利用する人の中には、休憩時間のすごし方が苦手で休憩時間になると辛くなる人がいます

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。事業所の中に、日中活動サービスを提供する事業所が幾つかあります。そこでは、おもに知的な障がいがある人たちが受注活動や創作活動をします。そこでの休憩時間のすごし方についてです。

休憩時間を支援する

休憩時間は、利用者にとっては休憩時間です。しかし支援者にとってはその時間も支援の一環です。また休憩時間の支援はバラバラで難しい支援です。

活動内容がはっきりしているプログラム中の支援は、その活動に参加できるような支援をします。おおまかな方向性が決まっています。しかし、休憩時間は一人ひとり求めることがちがいます。それぞれにあったすごし方を考えます。

休憩時間のすごし方が決まっている人

利用者の中には、休み時間になったとたんに定位置に駆け込む人がいます。やることをやったら、すぐに自分一人の世界に入ります。またソファの上で脱力状態になります。「on/off」の切り替えがはっきりしています。このような利用者には、その空間に他の利用者が入り込まないように支援します。

また、仲間同士でトランプやオセロゲームをする人たちがいます。ここではしっかりゲームを楽しむ人と、雰囲気を楽しむ人に分かれます。ここを上手に把握して、グループ分けをする支援が重要です。

ゲームそのものを楽しむ利用者は勝ち負けにこだわります。しかし、利用者の中には仲間とワイワイする雰囲気を楽しみたい人がいます。その人たちが混ざってゲームをするとケンカになります。

雰囲気vs勝ち負け

始まりは「トランプやろう」「やろうやろう」と、和やかです。しかし、雰囲気重視の利用者は、ルール通りにゲームを進めることが苦手です。順番を間違えたり、やり方を間違えてしまいます。すると勝ち負け重視の利用者が怒ります。しまいには「もう、あっち行って」ということになり、その後、最悪の場合は出された利用者が泣き出してしまいます。

支援者は、休み時間にトイレの支援があります。一人の利用者の対応をしている内に利用者同士のトラブルが始まります。

理想的なすごし方

支援者の人数には限りあり、個別の対応ができません。そこでわかりやすくて、かつ一度に複数の人が楽しめる遊びが理想です。写真は、黒ひげ危機一髪で遊んでいるところです。去年の写真です。誰でも参加でき、盛り上がります。しかし今年は、密が気になりなかなか実施できません。

_黒ひげ

もう一枚は、卓球です。これは、密にならず楽しめます。しかし、私は運動神経がにぶく、すぐに球を落とします。みんなからは「ヘタ、ヘタ」「もう、髙橋さん、退場」と言われてしまいました。私が泣きそうです。

_卓球

休憩時間の支援は難しいです。誰もが楽しめるような工夫が必要です



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