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師からの手紙
学生時代に習っていたピアノの先生からレッスン後、はがきの手紙が毎回届いてきてた。
先生は当時、70歳代の仏教音楽を専門とする音楽家。
最近、部屋の整理をしていたらたまたまその手紙が何枚かダンボールの中から出てきたので読んでみた。
「 想いをすぐ行動に移せる これが若者の特権。
それは心も体力も、やろうとするものへ漲っているからだ。
ものおもいに耽る (創造と耽るは根源に違う。これは妄想に繋がる)
これは音楽人には不用。あと3、40年たった頃、はじめればよろしい。
短い曲だから もうこれ以上修整不可能まで頑張ってみよう。
露草に 月が宿り 自然の造型に感謝。」
たしか、バッハのインベンションが弾けなくて悩んで塞ぎこんでいた時にもらった手紙。
いま読み返してみると、あの頃からあんまり変わってないけどなんとなく理解できる部分がある。
塞ぎ込みスイッチが入りそうになったら、時々読み返してみよう。
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