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神山伸一さんインタビュー vol.1


今日から全4回にわたって、
自治体職員の方々にお話をうかがう
インタビュー企画のお届けです。

今回は、
東京都小平市の
神山伸一さん

お越しいただきました。

自治体で働く職員の方々は、
裏方となって
まちづくりと支えることが多いですが、

一人ひとりとても豊かな魅力を
持っていて、心のこもった
仕事をしています。

人気のあるインタビュー企画、
どうぞお楽しみください。


神山さんの写真とプロフィール↓

1_profile神山さんポーズ



〜 神山 伸一さん 〜
小平市職員
入庁:1998年(昭和63年) *昭和最後!
・公園緑地課(5年3月)、
・環境保全課(5年5月)、
・教育庶務課(5年6月)、
・多摩六都科学館組合(3年)、 
・産業振興課(3年)、            
・区画整理支援課(2年)、
・産業振興課(3年)、            
・公益財団法人小平市文化振興財団(5年)、
・環境政策課(R2年4月~現在)

関連団体への派遣を2回経験されていたり、
産業振興に携わったり、
最前線にグッと出ながら活躍してきた方ですね!


小平市についてはこちら↓

1_小平市役所

★小平市★
面積:20.51㎢
人口:194,941人(令和2年4月1日現在)
   92,809世帯(同上)
   65歳以上人口 45,226人
   (高齢化率 23.2%)
財政:令和2(2020)年度
   一般会計予算 690億8,600万円
   歳入:市税 307億円( 44.5%)
   歳出:民生費 355億円(51.5%)/
      総務費95億円(13.7%)/
      教育費72億円(10.5%) など
職員:950人(平成31年4月1日現在)


神山さんは、
行動力があって
そしてアイデアマン。
それでいて面倒見の良い方です。

市役所のバレーボール部で
汗を流したり、
ラジオ番組で
パーソナリティをしたり。

そんな神山さんの魅力に
迫っていきたいと思います。

<神山さんインタビュー 全4回>
Vol.1 チームでチャレンジしたいんだよね。
   →本日(2020.6.8)公開!
Vol.2 絞って発信して、応援される
   →2020.6.11(木) 公開
Vol.3 一緒に創るから、続いていく
   →2020.6.15(月) 公開
Vol.4 違うもの同士がくっつく。
   そこから生まれる。
   →2020.6.18(木) 公開


それではいってみましょう。



Vol.1 チームでチャレンジしたいんだよね。

1_バレーボール

写真は神山さんに提供いただいたもの。
昨年度の東京都市町村職員共済組
バレーボール大会で
小平市は見事に優勝。おめでとうございます!


齋藤
それではよろしくお願いします。

神山
はい、よろしくお願いします。

齋藤
神山さんには、昨年度、
小平市の文化施設「ルネこだいら」の
取り組みを教えてもらいたくて、
職場までおじゃまして
お話をうかがったんですよね。

神山
そうそう。

齋藤
公共の文化施設がやれること、
やるべきことってなんだろうって
知りたくって。

あのときはお世話になりました。

今日は改めて、
神山さんのこれまでの仕事の話とか、
大切にしていること
そのあたりをじっくりうかがいたいと
思います。


神山
はい、
よろしくお願いします。

齋藤
楽しみです。


<今の職場の状況>

齋藤
今、新型コロナウイルスの対応で、
仕事もなかなか
思うままにならないですよね?
(取材は2020年5月9日)

神山
そうそう。
今は二交代で、
一日置きに職場に行っているんだよね。
部長とはもう2週間会ってないんだよ。

齋藤
そっか。
半分在宅…。
どうですか、在宅勤務?

神山
うん。
すごく進捗が遅くなってしまうよね。
リモートへの対応は、
ちゃんと考えていかないと
いけない時代になってきたなって思うよ。

齋藤
今の時期って、
想定していなかったことが
起きているから、
部署によって仕事の偏りも大きいですね。

そして、在宅にいる職員は
この時期の過ごし方で
ずいぶんと差がつきそうです。

タスクで与えられた仕事だけやって、
あとはやることない、
なんて言っちゃう職員と、
仕事の時間なんだからって、
何か自分に役に立つことを
この機会にやろうっていう職員と…。


神山
あぁ、差がつくだろうねぇ。
ぼくもね、
今のタイミングは本を読んだ方がいいよって、
机の後ろに並べているんだ。
けっこうみんな持ち帰っているよ。

気づいてくれる職員は気付くけど、
これ、この先ずいぶん違いが出るよね。

個人によるところが多くなるっていうか。


齋藤
組織に所属しているんだけど、
個人がどう考え動くかが重視される。
在宅で働くって、
そういうことかもしれないですね。

神山
でも、まだこの業界では
そのあたりの思想っていうか、
考え方は浸透していないかもなぁ。

齋藤
ちなみに、神山さんの職場は
何人いらっしゃるんですか?

神山
課長の僕を入れて9人。
初めて一緒に仕事をする人ばかりだから、
ほんとはもっと人となりを
知りたいんだけどね。
半分の職員とは、
もう2週間会っていなくって。

ざわざわした気持ちがずっとあるよ。


齋藤
神山さんは人に目が行くタイプですよね。

神山
そうそう。
出勤するとそれなりの成果物が
机の上に置いてあるけれど、
本来なら、
書類をきっかけにリアルな会話があって、
そこでいろいろ気付くことがある。
どんな受け答えをする人なんだろうとか。

仕事の成果だけだったら
リモートでも見ていけると思うんだけど、
人と人との関係づくりは、
もうちょっとリアルな部分が
欲しいなって思うね。

齋藤
リアルだから感じられることがある。

神山
そう。
この辺は得意なんだなとか、
ここは少しアドバイスを
してあげるといいかなとか、

集中力の保てる部分と
そうでもない部分とか、
説明するのが上手い、
聞くのが上手いとか、
人によっていろいろあって、

リアルな会話って、
わかることがたくさんある。

そして、わかると、
その人の得意を生かせるような
仕事の任せ方ができるんだよね。

齋藤
得意を活かす…。

神山
僕はね、
チームで成果を上げるっていうのが
いいなと思っていて。

バレーボールで言ったらさ、
みんなエースでなくていいじゃない。
セッターもリベロもいてこその
チームなわけだし。

そう考えるとね、
一人ひとりの得意な分野を
課長がしっかり把握しているって
大事な感じがしててさ。

そのへんが書類だけだと
分かんないんだよね。

文書がまとめるのが
得意だっていうことがわかっても、
それだけじゃ試合に勝てない、
そんな感じがあるんだよなぁ。


齋藤
スタッツ(記録)に
現れないところにチーム編成の
妙があるってことですね。


神山
そうなんだよ。
数字に現れなくても、
一生懸命練習しているんだよなっていうのが、
チームにとてもプラスになるっていうのが
絶対あって。
レギュラーじゃないけれどキャプテンに
なってほしい人とかって、
部活でもよくあることだよね。

今いるメンバーで成果を
上げようって思ったら、
そうやって五感で感じる部分も
大事にしながらやっていきたいんだよね。

甘いかもしれないけれど、
このチームだからこそできたってことが
あっていい。

それを実現するには、
ドライだけじゃない部分も
必要かなって、
今のこの在宅勤務の導入によって
改めて感じているんだよね。


齋藤
このチームだからこそってところ、
もうちょっと聞いてみたいです。

風景夕日


<チャレンジしたいんだよね>

神山
なんかね、
新しいことやりたいんだよね。

常に何か新しいことをやりたいと
思っていて。

齋藤
新しいこと?

神山
異動して仕事を引き継ぐでしょ。

そこにはやらなきゃいけないことが
たくさんあって、
それはもちろんやるんだけど、

前任がこの部署に異動してきてから
自分に引き継ぐまでの数年の間に、
やっぱり環境って変わっているはず、
なんだよね。

そうすると、
仕事も何かしら新しい課題とかが
出てきていて。
そこにちゃんと気づくことができると、
実はやったほうがいいぞっていう課題が
いくつもあったりする。
そこにチャレンジしたいんだよね。

齋藤
あー、たしかに。

神山
そうやって新しい課題が見つかったときに、
じゃあ、今のメンバーだったら
何にチャレンジできるんだろうって
考えるんだ。

そうやってチャレンジして成功すると、
それがメンバーの成功体験になっていく。

成功体験があると、
やっぱりメンバーのベースの部分が
上がっていくんだよね。
これ、大事だと思っていて。

だから、メンバーの力を知りたいんだよね。


齋藤
チャレンジの結果を
職員の成功体験につなげていくって、
なんかいいですね。

神山
うん。
職員一人ひとりの1センチを
上げていきたいんだ。

ここで1センチ上がれば、
次の異動先で、
その1センチ上がったところから
また頑張れる。

チャレンジするってことは、
とても大事なことで、
失敗もいいけれど、
できれば成功してプラスの経験を
積ませてあげたい。

それはその先にきっと生きてくる。

チャレンジする癖もつけてほしいしね。
そういうことのできる管理職で
いたいんだよね。


齋藤
そういうハートのある管理職って
いいなぁ。

神山
よく言うんだけど、
自分がいる間に、
必ず足跡を残しておけよって言うんだ。

これ、自分がやったんだっていうようなもの。

ちっちゃくてもいいから、
足跡として残る仕事をね。

その人をよく理解して、
ちょうどいい課題を与えるって、
そういう意味では管理職にとって
とっても大事な仕事だと思うんだよ。


齋藤
たしかに。
でも、成功体験が掴めるまで
持っていくって、
口で言うほど簡単なことでは
ないですよね。

神山さん自身が抱えている
業務もあるし。

自分の業務もしつつ、
どの職員がどこに得意を
持っているかを把握していくことって、
結構パワーのいるところじゃないですか。

そこを頑張るっていうのは、
神山さんにとってのチャレンジってこと、
なんでしょうか。

神山
そうだね。
そこが自分にとっての
チャレンジの一つだし、
大事なモチベーション、かな。

齋藤
人の成長を実感できて、
それを喜べるって、いいですよね。

神山
やっぱりね、
このまちに住んでいる人が
幸せになることが一番大事でしょ。

でもそれって僕一人の力ではできなくって。
みんなが力をつけてやっていくってことが、
結局は一番の近道なんだよね。


齋藤
仕事って、へたをすると
資料作っているだけで
時間が過ぎていくじゃないですか。
そこで敢えて人に関心を寄せるって、
大事だけど、ほんと難しかったりします。

神山
うん。
だから雑談みたいなものも、
とっても大事だと思っていて。
僕は和やかな雰囲気のあるチームって
いいと思うし、その雰囲気って、
窓口に来た人にも伝わるものだと
思うんだよね。

職場の和が安定していると、
やっぱり市民サービスも安定するんだ。


齋藤
職場を大事にすることが
市民サービスの安定につながる。

うん、そうですね。
とても大事なことを
うかがった気がします。

人に関心を寄せて、
チームの成功体験を大切に、
そしてチームの和を大事に
していく神山さん。

次回は、これまでの仕事の話を
うかがっていきます。

「ブルーベリーのまち こだいら」
そして、
「吹奏楽のまち こだいら」
のお話が出てきますよ。

1_ぶるべー

小平市のマスコットキャラクター
ぶるべー
(写真は小平市ホームページより)


お楽しみに!


★神山さんインタビュー★
 vol2は→こちら
 vol3は→こちら
 vol4は→こちら





こちらの投稿は、主に自治体職員向けにその成長を支援する内容となっており、
継続して読むことで、思考力、判断力、実行力の向上に役立ちます。

1ヶ月で関心のアンテナが立つようになり、
3ヶ月で思考の解像度が上がる。
6ヶ月で視野の深さと広さのレベルが上がり、
1年で判断力、実行力に格段の違いが出るようになる。
まちづくりを担う力をつけていきましょう。

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