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No.39 年に10日間、攻めの休暇が未来を変える(3/3)


第三回 攻めの休暇で私がやっていたこと


「攻めの休暇」シリーズの
最終回となりました。

この回では、
私が実際にどんなことをしていたのかを、
お伝えしたいと思います。


第一回 忙しくて休暇を取れなかった自分
 →こちら
第二回 守りの休暇から、攻めの休暇へ
 →こちら


月にたった1日の
「攻めの休暇」

取るのは大変だけど、
あっという間に
終わってしまう1日でもあります。


そこには特別な一日もあれば、
とても平凡で静かな一日もありました。


何かしら自分にとって
プラスになるものを。


そう考えて、
私は主に5つのことをやっていました。

順に紹介したいと思います。


1 公務員と違う世界に触れてみる


公務員として必要なことを学ぶ。

例えば法令の知識とか
自治体の先進事例を学ぶ。

そういう選択肢も
あったとは思うのですが、

私の興味は
そこには向かいませんでした。


私の場合は、
せっかく頑張って取った休暇だから、
公務員と違う世界に触れてみたいな。

そんなことを考え、

自分がおもしろそうって思えた
講演会だったりセミナーだったりを
見つけたときは、
できるだけ日程を合わせて
出かけていくように
していました。


アカデミーヒルズが主催している
Innovative City Forum に行ってみたり。
https://icf.academyhills.com


Googleの
プリンシプル・サイエンティストである
ブレイス・アグエラ・ヤルカス氏の
この基調講演なんて、
聞いていてもさっぱりわからなかった(笑)。


でも、
途中からGoogleの顔認識の技術について
映像が出てきたりするんです。

深層学習って、
こんなことやっているんだ!

なんてことが、リアルな体感とともに
伝わってきます。

(上の動画、15分あたりから観てみるとおもしろいと思いますよ)


細かい技術的なことは
わからないけれど、
最先端の世界では
すごいことが起きている。


一見遠いことのように感じるけれど、
これらの技術は人々の生活に
必ず役立てられていきます。

ということは、
自治体の仕事にも
やがて直接的につながってきます。


自治体の世界を離れてみようと
思ってはじめたことですが、

結果的にこれが
自分の視界を広げてくれて、
そのまんま仕事にも生きたなと、
今でも実感しています。


チームNexTOKYOの梅澤氏
(A.T.カーニー日本法人会長)の話を
聞いたときも
とてもおもしろかったです。

テーマは
NexTokyo Beyond TOKYO 2020
というもので、
このプレゼン資料
使われていました。

この内容は自治体の仕事にも
近いものですが、

こういうことって
本当は自治体職員こそ
考えていかなくちゃ
いけないことなんじゃないかって
思ったりもしました。



2 ”あったらいいな”の力をつけていく


こんな力があったら
もっと仕事をスムーズに、
そして質も高くできるのにな

そう自分が思える力を
身につけていくためにも
時間を使っていきました。

私が欲しいなと思ったのは、

説明とかプレゼンをする力、
言葉を使った表現力、文章力、

そして、
もともと考えることが好きなので、
それを活かすための
ロジカルシンキングやフレームワークを作る力

このあたりでした。


力をつけると言っても、
苦行では続かないので、
楽しめる範囲での学びです。

結局、特別なセミナーに
行くのではなくて
私の場合は主に
本からの吸収となりました。

今ならYouTubeも活かせそうですね。


丸の内にあるOAZOなどに
出かけていって
大きな本屋さんに入り、
気になる分野の棚に行きます。

そこには
これでもか!っていうくらい
多くの本が並んでいますので、

そこから自分が気に入ったものだけを
購入していました。

同じ分野で3冊ぐらい読むと、
同じことが書いてある箇所があって、

あぁ、どの本にも書いているってことは
とても大事なポイントなんだな、
なんていうことが分かってきます。


また、
実際に仕事で行う説明とか、
プレゼンテーションとかを
身振り手振りを交えながら
本番さながらに練習する
なんてことも、よくやっていました。

仕事のためにやるのではなくて、
自分の欲しい力を
上げていくための、
リアルな実践教材として、
本番の練習をしていました。



3  ”人”のことを理解する


仕事って
人の世界にあるもので、
人がルールを決め、
人が動かしているもの。

なのになぜ、人は仕事で
苦しさや辛さを感じるのだろう。

そういった素朴な疑問が
私にはありました。


もっと仕事って
人が可能性を感じたり、
人が育ったり、
何かプラスを生み出すものに
できないのかな。


そう思った私は、
人の力を伸ばすためには
人を理解することが大事だと考えて、
人のことを理解する時間を
持つようにしました


具体的にはコーチングの学びであり
ストレングスファインダー®︎
の学びになります。


組織で働くってことは、
大きなことを
分業しながら進めるって
ことですからね。

人が協力し合えば
より大きなことができるし、

足を引っ張り合えば
小さなことしかできません。


わかっているはずなんだけど、
人のことを置き去りにしてしまう
ことって
やってしまいがちです。


人を理解することは、
全ての働く人にとって
とても大事なことだなと
実感しています。

結局ここが
私の今の仕事に
つながったんですよね。

不思議というか、
おもしろいものだなと思います。




4 とにかく書き出す


特に予定らしきものがない日や
時間の空いたときなどは、
ノートとペンを持って
スタバに潜入していました。

なるべく都心で、
生き生きと働く人が
多くいそうな場所です。

丸ビルとか、
新宿とか、
六本木ヒルズとか…。

別にかっこつけるつもりも
なかったのですが、
店内にいると
いろんな人たちがそこで働いていて、
それを見たり感じたりすることって、
いい刺激になるのです。


自分とは違う世界で
働いている人たちがいる。


これを実感する時間です。

これ、ちょっとおすすめですよ。


さて、
そこで私自身は
何をしていたかというと、

そのとき気になっていること、
頭に浮かんだことを
整理することなく
書き出していました。

目的は、
自分の頭の中にある
モヤモヤを言葉にして外に出して、
すっきりするため、です。

愚痴を書き出すこともあれば、
仕事のことを
あれこれ書き出すこともあるし、

どうやったら
もっと早く走れるようになるんだろう、
なんてことを
書き出すこともありました。


答えなんて出なくても、
頭の中から外へと出して、
すっきりすればいい。

これも
思考をクリアにするために
とてもいいことだったなと
思います。

おすすめです。



5 とりあえず本を読む


私は本を読むのが遅くって、
一冊に2週間かかっちゃう、
なんてこともしょっちゅうです。

でも、
著名な方の講演会などで話を聞くと、
みなさん本当によく本を
読んでいるということが
わかってくるんですよね。

本を読めば、
物事を理解する力がついて、
語彙力が増えて、
表現力が上がってくる。
だから本を読む人と
読まない人では実力が大きく変わる。

そんな言葉もあちこちで
目にするようになりました。


ですので、
「よし、本を読もう」と決め、

まずは文字に慣れるところからだ
と思って
比較的簡単な本とか、
推理小説とか
自分が負担に感じないものを
多めに選んで読むようにしていました。

ビートたけしさんの
間抜けの構造」(新潮新書)

なんかもおもしろかったな。


勉強になると言われている本を
選ぶのではなくて、
自分が「おもしろいかも!」と
思った本を選ぶ。

そうやって少しずつ読書量も
増えていって、

今は年間50から70冊の本ぐらいの
読書量です。


年に100冊以上読む人も多くいるので、
私の読書量は決して多くないですが、
それでも、
やっぱり本は人生を豊かにしてくれるものだなって
今は強く感じています。



攻めの休暇は実力と楽しさを運んでくる



心静かな時間。
そして刺激を受ける時間を
定期的に持つことで、

ぎゅーっと狭くなった自分の視野を
もう一度広げることができましたし、

ちゃんと考える時間を得たことで、
日々の仕事の判断も、
判断の根拠の説明も、
レベルがぐんっと上がった
実感があります(自分比)。


優秀な人なら、
わざわざ休暇なんて取らなくても
余裕で質の高い仕事をしながら
生き生きと過ごすことが
できるのかもしれません。

でも、
私は休暇を取ることによって、
頑張ることしかできずにいる状態から
レベルを上げていくことができました。


こういうことを
意識高い系と呼ぶ人も
いるのかもしれません。

でも、そういう意味で言うならば、
私は、
意識を高くしてみたら楽しめたよって、
実感からそう伝えたいと思います。


目の前のタスクしか見えなくなって、
日々に追われて
アップアップしている自分より、

視野の広さを持って、
判断力やプレゼン力なんかを磨いて、
職場により良く貢献できる
自分でいたほうが楽しい。


そう思います。


月に1日の休暇を取るのって
実際にやってみると大変です。

でも、年間365日の中で、
たったの10日です。

たったの10日間を
自分のために、
プラスになることに
使っていく。

それだけで
実力が変わってきます。

やってみる価値、
あると思いますよ。



お読みいただき
ありがとうございました。

 

 


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