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弱い紐帯の強さ

おはようございます。

松風良治です。

今日は6月15日。月曜日。

さて、今日のお話は弱い紐帯(ちゅうたい)の強さというお話。

ところで、皆さんにはどんなお知り合いがいらっしゃいますか?

会社の人、学校の人、家族、親戚、趣味の仲間、昔の友達、SNSで知り合った人・・・

いろんなお知り合いがいらっしゃいますよね。

最近ではFacebookをやられている人もいると思いますが、100人、200人のお友達がいる方は普通にいらっしゃいます。

中には1000人を超えるお友達がいらっしゃる方もおります。

今日のお話のキーワードである紐帯(ちゅうたい)という言葉は普段聞きなれない言葉かもしれませんが、辞書で調べてみると次のような意味があります。

①ひもとおび。転じて、物と物、人と人を結びつける役割を果たす大事なもの。

②特に社会の構成員を結びつけている、血縁・地縁・利害などの様々な条件。

この紐帯をイメージで表すとタイトルのような絵になります。

例えば、AさんとBさんは会社仲間で良く知った間柄。毎日顔を合わせている人。

AさんとCさんは大学時代の友人で知り合いですが、AさんとCさんは別の会社で働いています。

このとき、BさんとCさんの間には元々関係はありませんが、Aさんを介すると新たな関係が出来てきます。 いわゆる、友達の友達ですね。

実はこの関係性がビジネスにとって有益な情報を運んでくることを説いたのは、1973年にスタンフォード大学の社会学部教授のマーク・S・グラノヴェター (Mark S. Granovetter)氏。

彼は、この関係の重要性を "The Strength of Weak Ties"(弱き紐帯の強さ)という論文で発表しました。

この関係性は、家族や親友、職場の仲間といった社会的に強いつながりを持った人々よりも、友達の友達やちょっとした知り合いなど社会的なつながりの弱い人々の方が、自分にとって新しく価値の高い情報をもたらしてくれる可能性を示したのです。

強いつながりを持つ人々は生活環境やライフスタイル、価値観などが似ているため、自分と同じ様な情報を持つことが多い。

一方、つながりが弱い人々であれば、自分とは違ったライフスタイルや価値観などを持つので、思いもよらない情報を与えてくれる存在になりうるというのだ。

また、強い紐帯を持つグループは関係が緊密であるが故に外部と遮断されがちで、新規の情報が入ってきづらい。そのような状況にある時、弱いつながりが強い紐帯のグループ同士の橋渡しをし、新しいアイデアや重要な情報をもたらす道を開きます。

最近では、この考え方を特に企業研究や研究開発の分野において注目されることになり、異業種交流や産官学連携など弱い紐帯の関係を利用して、多様性を高め、イノベーションを起こす試みが活発になっています。

先日、私も、MaaSに関するお仕事で、この弱き紐帯を利用して、今までの私では考えられないよう様な方と交流する機会を持てました。こうした関係が新しい価値創造に繋がるんだな。というのを身を持って感じた次第です。

今日は弱い紐帯の強さというお話でした。

今日も最後まで私のブログを読んで頂き、ありがとうございます。

今日もあなたにとって素晴らしい出来事がたくさん起こりますように。


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