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自ら分析する撮影のポイント#11~ボツ写真の判断基準~

instagramやtwitterに投稿している写真は厳選したものですので、ボツになってストレージの肥やしになってしまった写真が膨大にあります。

今回は、ボツ写真の判断基準を実際に投稿した写真と比較しながら明かにしていきます。

1.採用写真とボツ写真の比較

まずは、採用した写真から見て頂きます。

画像1

次に、ボツにした写真はこちらです。

画像2

2つを並べて比較した写真がこちらです。
どちらの写真も暗い大きな空間に差し込む光とその中を歩く人をテーマに、同じロケーションでアングルを少し変えて撮影しました。
左側が線としての光、右側が点としての光を意識しています。

比較

右側の写真は2つの判断基準に基づいてボツしたので、その判断基準について説明していきます。

2.判断基準その1:手すりが邪魔になっている

全体が暗い中で三角形のスポットライトは非常に魅力的だったのですが、どうしても手前の手すりが干渉してしまい三角形の印象が弱くなってしまっています。
また、歩行者と被らない様に連写したのですが足元が少し被ってしまっています。連写した一連の写真をチェックしたのですが、残念ながら歩いている感じがしっかりあって、手すりにも左側の壁にも被っていない写真はなく、この写真が一番良く撮れていました。

手すり

理想

この様な感じで撮れるのが理想でした...
歩行者がもう少し手前にいればベストなんですけどね。

3.判断基準その2:地平線ラインが高く、空間が小さく見える

採用した写真は、手すりを避ける必要がなかったので、普通に構えた高さから撮影しました。

地平線_2

ボツにした写真は、できるだけ手すりと歩行者が干渉しない様に高いアングルから撮影したことで地平線ラインも高くなってしまい、せっかくの大きな空間を活かしきれませんでした。
採用した写真は手すりを避けて撮影したので、アングルを上げる必要もなく空間を大きく見せることができました。

地平線_1

並べて比較すると一目瞭然ですね。
左側の方が地平線ラインが下がっていて建物の上部まで見えているので高さが強調されることで、歩行者とのスケールの対比がしっかりできています。

地平線_比較

理想と現実にはどうしてもギャップが生まれますが、物理的に無理なものは無理なので、アングルを少し変えることで大きなテーマである写真も暗い大きな空間に差し込む光とその中を歩く人をしっかり撮影することができました。

1つの場所=1つのアングルではないので、最初に良いなと思ったアングルだけではなく、動いて色んなアングルを探すの重要ですね!

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