自ら分析する撮影のポイント#9~光と影を使って簡単に被写体を際立たせる方法~
今回は、僕がポートレート撮影する時に意識していることを作例を通して顕在化させていこうと思います。
1.被写体を囲む額縁構図
額縁構図にすると自然と囲まれた被写体に視線が誘導されます。
ただし明暗差や際立つ色がないと、その効果は弱くなってしまいます。
この写真では桜で囲まれた部分の地面が影になっていて暗くなっていて、被写体の服が白いので、派手な色でなくても明暗差によって被写体を際立たせることができました。
この明暗差を簡単に示すとこの様になります。
これは明るい部分と暗い部分が反転しても成り立ちますが、人間の目は自然と明るい方へ視線が向かうので、見せたいものが明るい方が良いと思います。
2.背景が暗く、被写体は明るい
この明暗差を使ったさらに分かりやすい写真がこちらです。
明るい部分の面積が多く全体的に明るい雰囲気になっていますが、被写体の背景が影になっていて暗いので、被写体を際立てつつ少し落ち着いた雰囲気になっています。
一見良い場所に思えてもいざ撮ってみるとイマイチなのは、被写体が立つ場所と背景の明るさの関係性が良くないことが原因だったのだと過去の写真を見返して気付きました。
名画が名画である理由と同じ様に良い写真が良い写真である理由はあるのです。『絵をみる技術』という本を読んでからは、ファインダー内の様々な関係性に注意する様になり、苦手だったポートレート撮影も上達してきたと思います。
写真を撮る方にはとてもオススメな本なので、是非読んでみて下さい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?