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PENTAX K-3 Mark III Monochrome 発表そして発注編

PENTAX K-3 Mark III Monochromeが発表になった。昨日4月12日には製品画像を含めたリークがあり、今日4月13日には20時のYouTube配信を待たずに、10時にはデジカメWatchにニュースが出た。私が見たのは昼すぎだった。そこには直販サイト限定モデルとしてMatte Black Editionがある、とあった。

標準仕様のボディは縮緬塗装だが、これはオーソドックスな艶消しの黒だ。「良いかも」と思ってサイトに行ってみたが、すでに売り切れで「新規のご注文の受付を一時停止」となっている。まあ良い。巨匠と呼ばれる人たちは、こういうのに飛びつかず通常のモデルで仕事をするものだ。私は巨匠ではないが。

発売前から売り方は予想していた。おそらくメーカー直販で3年保証と、量販店で値引きされて1年保証になるだろうと。しかしふたを開けて見ると、直販はそのMatte Black Editionのみ。価格はヨドバシの通常モデルと同じ。しかしそれは売り切れで、直販では通常モデルは当面の間は扱わない。量販店での安定供給を維持するためだ。なるほど。

ヨドバシでは333,000円。ポイントが10%付く。ポイントがない店では大体10%程度の値引きをしている。もう迷うことは何もない。ヨドバシでポチっとした。以前にも書いたようにボディにコードを刺してUSBで充電なんて嫌なので、バッテリー充電キットK-BC90PJとバッテリーD-LI90Pを同時購入した。

67と645を除けば、なんと1984年にLXを買って以来、実に39年ぶりにペンタックスを新品で買うことになる。デジタルはもちろんAFになってからのペンタックスについての知識は一切ない。何しろPENTAX K-3 Mark IIIだけでなく、デジタルペンタックスには触れた事もない。ある種のバクチだが楽しんでいる。

ポチっとしたので、もう噂話の類をネットで見るのはやめよう。供給の遅れさえなければ、4月28日の発売日に届くはずだ。センサーがどうのとか、ベイヤー配列がどうのとか、そういう話はスペックオタクに任せておけばよい。私はカメラと1対1で向き合っていく。

それでも公式ページと信頼できるサイトだけは読んだ。ざっと感想を書いてみる。

まずデザイン。これは既存のK-3 Mark IIIと同じだが、「アイコンなどのプリントは、操作性を考慮した濃淡の異なる3つのグレーを使い分け」たとある。もともと最近のペンタックスのカメラはロゴがデカくて目立ちすぎる。しかし全て真っ黒けのJet Black Editionでは視認性が悪すぎる。これは良かった。

ISO感度は200から。この10年くらいはフィルムはISO100か125ばかりだったので、その感度での勘露出に慣れている。だからこれは少し残念だった。まあデジカメで勘露出にこだわることもない。モノクロ専用センサーの特徴で、やむを得ない事のようだ。

さて「感想を書いてみる」と言ったものの、スペックなどを見ても特にないな。細かいことはスペックオタクではないので読んでも分からない。

最初はJpegで撮影して特徴を見て、分かってきたらRawで撮ってPCで仕上げることになる。昔の暗室でのプリント作業や、現在のネガをスキャンしてソフトで処理するのと同じだ。このペンタックス純正RAW現像ソフト「Digital Camera Utility 5」がどんなものなのか。使いやすいと良いのだが。

それと子細な事だが、ストラップをどうするか。デカデカとPENTAXのロゴが入っているものは使いたくない。ここはボディのデザインと同様に、目立たなくてセンスの良いものが付属すると期待したい。

(追記)仕様をよく読むと、付属のストラップはO-ST162とあり通常のもののようだ。(追記ここまで)

(さらに追記)4月28日発売日に届いた。ヨドバシのサイトではロゴは白色に見えたのだが、現物を見ると刺繍の色は目立たないグレーだった。これを使おう。(さらに追記ここまで)

もし気に入らなければ他のものを使う。でもなかなかないんだよなあ。通常ニコンやライカなどトータルで700〜800gのものにはニコンのAN-4Bを愛用している。

しかしこのボディは、 バッテリーとSDカードを含むと約820gだ。薄型のレンズ以外を付けると1kgを超える。少々AN-4Bには荷が重いか。届いてから考えよう。

しかし何事もタイミングだなと思う。3月6日にイルフォードのフィルムが値上げになった。「モノクロ撮影」をどうしようかなあとネットを徘徊して、ペンタックスのモノクロ専用機の話を目にした。そして1か月ちょっとの考える時間があって今日の正式発表。4月28日発売。その数日後のゴールデンウィーク中に私は58歳の誕生日を迎える。

買い方をどうするか考えた。最初は普通にローンを組もうと思ったが、年齢も年齢なので長期のローンは憂鬱だ。しかし貯金も減らしたくない。そこで2020年の給付金10万円を今こそ使う。残りの23万3千円は、いったん貯金から支出して月に約1万円ずつ戻していく。補填が終わるとちょうど60歳だ。少なくともそこまでは働くつもりだから安心だ。タイミングがバッチリである。

PENTAX K-3 Mark III Monochromeの購入は、フィルム撮影の今後が不透明な現在、あくまでモノクロ撮影という自分の根っこの部分を持続可能にしていくための手段である。まったく新しいものを導入するという感覚ではない。もちろんカメラを徹底的に知り尽くしてから使う。その上で自分のスタイルに当てはめていくのだ。

背筋を伸ばして覚悟を決めるためのカメラである。


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