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PENTAX K-3 Mark III Monochrome 妄想編

まだ発表前のため
トップの画像は母体となるPENTAX K-3 Mark III
リコーイメージング株式会社のPENTAXブランド公式サイトより

前回の投稿でPENTAX K-3 Mark III Monochromeについて書いたが、機種名でGoogle検索をすると上位に出てきてしまい、筋金入りのペンタファンに睨まれるのではとビクビクしている。

投稿に書いた通り、購入するのは決定した。しかしまだ発表前であり本当に出るのかどうかすら定かではない。情報をざっくりとまとめると、2021年秋に検討中と発表。2022年春にアンケート調査の質問で、価格35万円で発売は2023年以降との記述。同2022年冬にまたアンケートがあり、価格35万円で発売は2023年との記述。その結果Jet Blackに2%の差で負けた。そしてJet Blackがクラウドファンディングで発売されたのである。

前回書いた通り、私とペンタックスとの関係は大昔に切れている。この機種の話題は最近まで全く知らなかった。しかし最近のイルフォード製品の値上げでこれを検討し始めたというわけだ。

私とペンタックスとの関係についての沿革
西暦 年齢 内容 の順

1980年4月 14歳 中3 
写真クラブの時に親にMV1を買ってもらう。

1981年8月 16歳 高1 
マニュアル機が欲しくなり、ゴルフ場でバイトをして中古のKMと新品の交換レンズを購入。

1984年4月 18歳 大1 
名前がアサヒでカメラがペンタックスだったので、あだ名が「ペンタ君」になる。

1984年8月 19歳 大1 
としまえんのプールでバイトをして、新品のLXを購入。

1985年 20歳 大2 
周囲の圧力に負けてペンタックスを売却し、ニコンに替える。

ここでペンタックスとは縁が切れたのだが、1990年代の前半のこと。ハッセルの交換レンズが高くて買えずにペンタックスの初代645を購入。レンズはまたたく間にそろった。私のスタイルには645の方が合っていた。当時は景気も良く、私のようなカメラマンにも広告代理店などから仕事が入った。デザイナーさんの中には中判のことを「ロクナナでお願いします」と言う人がいて、67も購入した。

この頃にペンタックスのプロサービスにも入った。当時はまだ裏の組織のような存在で、ニコンと違って会員証もなにもなかった。新宿の三井ビルに行き窓口で名前を言ってもらえば対応します、との事だった。とはいえ利用した記憶はあまりない。

数年後に郵便が来た。プロサービス正式発足のお知らせだった。しかし会員証カードにクレジット機能が付いていた。当時の私は今以上の旧人類で、クレジットカードを増やすのが嫌だったのでそのままにした。おそらく除名になっているだろうと思われる。

67と645をいつまで持っていたか、どう売却したのか全く記憶がない。1998年頃だろうか。

2020年 55歳 学生時代からの親友Mが急死。彼のLXとレンズ数本が私の手に託される。LXを修理したら猛烈にペンタックス愛がよみがえる。使っていたMV1・KMと欲しかったMXを中古購入。

2023年 57歳 モノクロ撮影継続にあたりPENTAX K-3 Mark III Monochromeの購入を検討する。

PENTAX K-3 Mark III Monochromeは、我が家全員一致で閣議決定された。予算も無事に確保。発売までに何か大きな出費が必要にならない限りは手元に迎えられる。

今回の購入に当たって、事前にK-3 Mark IIIを触らないと決めた。他に選択肢がないので触ってアレコレ不満を感じたくはない。感触や使い勝手に関しては、信頼できる評論家やカメラ好きのほとんどが絶賛に近い評価をしているので大丈夫だろう。自分の方からカメラに寄せていけば良いのだ。

レンズをどうするか。フィルムのMF機しか持っていないので、手持ちのレンズはKとMとAレンズしかない。K-3 Mark IIIはあくまで今までのモノクロ撮影の流れ上に置くので、使うのは28mmから50mmで主に35mmと40mmだ。K-3 Mark IIIはAPS-Cで135換算1.5倍なので、

K24/2.8(36相当)
M28/2.8(42相当)
A28/2.8(42相当)
K30/2.8(45相当)
M35/2.8(52.5相当)

あたりでまず使うことになる。もう少し広めが欲しければ、M20/4 A20/2.8 FA20/2.8を中古で探すか。いずれも品薄で結構お高い。現行品ではHD DA21mm F3.2AL Limited(31.5相当)だが、絞りをレンズで設定するリズムは崩したくないようにも思う。

できるだけ予備知識なしで購入すると書いたが、さすがにそれは心配で説明書やネット情報を読んでみた。気になった点がひとつあった。MFレンズ使用時にAVモードでのタイムラグがあるという情報だ。これも「動きものでなければ気にならない」という人がいる一方で「1秒くらいラグがある」という記述もあり、それでは使えないなあと思った。

これはMモードなら問題ないのか?ハイパーマニュアルとは何だね?Aレンズで絞りリング不使用ならOKなのか?と疑問だらけだが、これも購入してから試していこう。ダメであれば現行のレンズを買えばよい。しかし可能な限りシンプルな使い方をしたい。撮影中は液晶なんか見ずに、光景と自分だけにしてカメラの存在は消したい。

バッテリー関係について調べた。予備は絶対に必要なのでD-LI90Pは必ず追加する。充電について読んで驚いた。同梱の充電アクセサリーはUSBでカメラとつなぐシステムだという。あり得ない。ひと晩カメラをコードでつないでおくの?それではバッテリーを交互に使うのが面倒だ。K-BC90PJとK-BC177Jという別売りアクセサリーがある。値段の差は充電時間の差のようだ。安いK-BC90PJで良さそうだ。こんなの同梱にすれば良いのに。

デジタルカメラになって憂うのは、フィルムカメラと違って精密機器としての孤高の出で立ちが失われた点である。カメラは単体で毅然としていてほしい。そしてあのゴムの蓋みたいなのが大嫌いだ。外すときとはめ込む時の「ウニウニ」っとした感触はイライラする。ひと晩ずっとカメラとコードがつながっているなんて美しくない。

しかしながら浦島太郎状態だ。もちろんリコーの傘下になったのは知っているが、ネットを見ていると現在のペンタックスの立ち位置に戸惑う。「ファンミーティング」とかもそうだがカメラ業界の雰囲気の変化もそうだ。

でも久しぶりにワクワクしている。業務用以外でカメラを新品で買うのは、いつ以来だろう。デジタル時代になってからは皆無だ。フィルム時代でも「ひょっとして仕事で使えるかも」という野心があったはずなので、純粋には学生時代以来かもしれない。カメラは夢のあるものであってくれ。


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